“Xbox Oneは日本で失敗する” 9月4日発売決定も、海外メディアは悲観的
日本でのXbox One発売日は9月4日になると、23日にマイクロソフト社から発表された。また、日本でのリリースが予定されているゲームタイトルのリストも公開されている。開発企業には、現在のところ48社が名乗りを上げている。
Xbox Oneは北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア等では昨年11月に発売されており、今日までの出荷台数は500万台を越える。他の25国でも9月に発売予定だが、日付、価格などの詳細は未発表だ。
【日本市場の動向予測】
今回のマイクロソフト社の発表について報道する海外各メディアは、ソニーの “PS4” の日本での発売が2月22日であったことにも触れている。中でもウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「Xboxがゲームに”はまる”」とのタイトルの記事で、マイクロソフトが、100ドル高いXbox One(1~3月で120万台)をもってPS4(ほぼ同時期に280万台)と「売上ゲーム」を競う意思があるようだと報じている。同紙は、マイクロソフト社におけるゲーム機の売上は1割にも満たないので投資家は心配する必要はない、とも付け加える。
『IGN』は、「有名な日本のスタジオ」が現在Xbox向けの独占タイトルを開発中というニュースもあり、日本でのXbox Oneのリリースによって「(売上)メーターの針が動くだろう」と予想している。
【マイクロソフト社は投資継続】
『GAMESPOT』と『EUROGAMER』は共に、Xboxシリーズの先行機種は日本では不調であったとしつつも、日本の重要性を主張するマイクロソフト社のスペンサー氏の言葉を引用する。
スペンサー氏は、昨年11月には「我々は人々と大いなる対話を持っている。まだ何も発表していないが、しかし、RPGと特に日本の開発者は両方とも我々のエコシステムにとって本当に重要だ」(EUROGAMERS)と述べている。また、3月には「我々が続ける産業において、そこ(日本の開発者コミュニティ)に投資して偉大なゲームの出現を見るのは、我々にとって重要だ」(GAMESPOT)と述べ、日本市場に投資し続けるという意図を明らかにしている。
【一般読者の見解では「失敗する」?】
各ゲーム情報サイトのコメント欄は一般読者の投稿で盛り上がっているが、大半は「Xbox Oneを日本で発売するのはイランで豚肉を売るようなものだ」(GAMESPOT)といったような、「Xbox Oneは日本では失敗する」という予測だ。『IGN』のある読者は日本在住だが、Xboxシリーズを所有している人には一人しか会ったことがないという。
『GAMESPOT』のコメント欄には、日本では携帯型が主流であるらしいという意見がある。それに対しては、今では携帯型のゲーム機すらもあまり興味を引かず、スマートフォンが主流となっているようだとの見解も出ている。
また、日本の住宅事情は海外でも知られているようで、『EUROGAMERS』のコメント欄には、Kinect(ジェスチャーによるコントロールシステム)のリリースについて、日本のリビングルームのサイズを考えれば途方もない無駄遣いだとする意見も見られた。