“ソーシャルゲームの先駆者” ゲームボーイ発売25周年を迎え、海外メディア改めて絶賛
4月21日、任天堂の代表的携帯型ゲーム機『ゲームボーイ』の発売から25周年を迎え、海外メディアがこれに関する記事を掲載している。
ゲームボーイは世界的ブームとなり、『ゲームボーイ・カラー』までの初期型が全世界でほぼ1億1900万台、2001年に発売された後継の『ゲームボーイ・アドバンス』は8150万台を売上げた。代表的なソフトに『テトリス』『スーパーマリオワールド』『ゼルダの伝説』『ポケットモンスター』等がある。
【ゲームボーイの成功の理由とゲーム界に与えた影響】
任天堂のゲームボーイの成功は、携帯型のゲーム機という分野をメインストリームに押し出したことにある。各メディアは成功の要因について分析し、共に以下の2点を導き出している。
1. 同時期に販売されていた他の携帯型ゲーム機と比較して安価であり、バッテリーの持ちがよかった
2. 『ファミリー・コンピュータ』等、任天堂の既存のゲーム機からの移植が容易であったため、有力なゲームタイトルを多数リリースできた
また、接続ケーブルによって対戦や複数人数での同時プレイが可能になったが、ケーブルを活用した『ポケットモンスター』のトレーディング・システムは、今日まで継続する「ソーシャル」なゲームの先駆であるとしている。
【ゲームボーイに関する雑学】
英ガーディアン紙は、有名なものからあまり知られていないものまで、ゲームボーイに関する様々な事柄を、25周年にちなんでの25ヶ条で振り返る。以下に一部を抜粋する。
・開発者の横井軍平氏の座右の銘は『枯れた技術の水平思考』である。意は「安く、手軽に利用できるものを異なる方法で使用する」である。
・多くの女性プレイヤーに受け入れられた初のゲーム機。1995年の段階でユーザーの46%が女性だった。
・ソユーズTM-17のミッションに参加し、地球を3000回周回した後に無事帰還した。
・アメリカのTVアニメ『シンプソンズ』にもさまざまな形で登場している。
・90年代には、日記や計算機、会計等の機能を持つビジネス用ソフトが開発されていた。
【ゲームボーイと共に育った人々の声】
『NDTV Gadgets』には、子ども時代をゲームボーイと共に過ごした人々の声も掲載されている。中には、最近のゲームは複雑すぎて、昔のシンプルなゲームが懐かしいといった意見や、両親に叱られないために自宅の居間以外の場所で遊べる携帯性が重要だったという声もある。
また、ガーディアン紙の読者コメント欄では、以下のような書き込みに高い評価が付けられている。
・初めてプレイしたときにはとても大きかった。
・オリジナルのゲームボーイほど好きになったコンソールはない。
・幸せな子はゲームボーイを持ち、哀れな子はゲームギアを持っていた。
・今月はアルバム『パークライフ』の20周年とも『ビルとテッドの大冒険』の25周年とも聞いた。これに対処するには、「長年」と勘定される時間を、例えば進化論や石炭の生成と関連付けて、計り直す必要があるわ(溜息)。