中国ネット民「頭おかしい…」 池袋の“文化大革命レストラン”に批判集まる

 今や横浜を差し置いて、新中華街と言われるようになった池袋。そんな池袋に今秋、文化大革命をコンセプトにした異色のレストランがオープンした。

 店名は「東方紅」。東方紅とは元々、毛沢東と共産党を讃える歌のタイトル。オーナーは中国人だが、その意外性から中国国内や在日華人の間で話題となり、中国版ツイッター・微博では様々な意見が寄せられている。

【一歩中に入ると…】
 店内の壁には毛主席の肖像画がかかり、テーブルには毛沢東語録。赤エリの革命服を着用し、腕に“人民に奉仕する”という文革時代の有名なスローガンが書かれたバンドをしたスタッフは、紛れもない紅衛兵だ―
中国新聞網などのメディアは店内の写真とともに、革命当時の空気を再現したレストラン「東方紅」を紹介している。
 
 また、ビジネスニュースを中心に取り扱う股城網は、“中国文化のプロパガンダか?日中間で戦争でも起こったら潰れてしまう”などと、やや冗談めかした記事を掲載。“もしかしたら中央政府が作った情報基地なのでは…?”というブラックユーモアで締めくくっている。

【あり?なし? 中国ネット民の反応】
 このニュースに対し、中国版ツイッター・微博や、中国新聞網の記事コメント欄などでは、賛否両論、様々な声が寄せられている。以下はその一部。

・紛れもない紅衛兵って…w この日中関係の悪いご時世に、なぜこんな店を?
・革命服を着て“日本人に奉仕する”だって? 頭おかしい。
・文革は私たちにとって辛い時代。批判こそされるべきだが、飾り立てていいものじゃない。
・あの時代が懐かしい人もいる。昔はみんな、腹を空かせていたが幸せだった。でも今幸せなのは金持ちだけ。
・中国人しか行かないでしょ。
・面白そう!友達誘って行ってくるわ。

 また実際に店に行った人たちの感想によると、メニューは中国東北地方の家庭料理。味もボリュームも満足できる内容で、“毛おじいちゃん”の時代を感じさせる店内の雰囲気も、悪くないとのこと。

【中国にもあった!文革レストラン こちらは高評価】
 文革をコンセプトにしたレストランは北京にもある。店名は「紅色経典主題餐庁」。中国版食べログとも言える口コミサイト・大衆点評への投稿は189件。本格的な店作りに加え、ディナータイムには革命歌のショーも見られるとあり、その人気は高いようだ。以下はサイトの口コミと微博に投稿されたコメントの一部。

・スタッフが“こんにちは、指導者!”って出迎えてくれて感動!
・文革は体験してないけど、やっぱり何だか懐かしい感じがするよ。
・紅くて賑やかで披露宴会場にぴったり。料理もサービスもコスパも悪くない。
・子供の頃、隣の席のおばさんがショーの動きを細かくチェックして、間違っているとか言ってた。年配の人と行ったほうが、雰囲気が味わえるかもね。

 日中両国の“文革レストラン”。評価の明暗が分かれたのは、やはり場所柄だろうか。

Text by NewSphere 編集部