「え、退化したの?」 ニンテンドー2DSに、海外から疑問の声
任天堂は28日、携帯型ゲーム機「ニンテンドー2DS」を10月12日に海外で発売すると発表した。現行機種「ニンテンドー3DS」の裸眼立体視機能などを省いた廉価版で、129.99ドルで発売される予定だ。
ここ最近「3DS」の販売が改善傾向にあるにもかかわらず、3Dゲームから離脱した形になったとフィナンシャル・タイムズ紙は報じている。
「2DS」の特徴は、従来の折り畳み式ではなく一体型を採用していることや、「DS」だけでなく「3DS」のゲームも可能。さらに、すれちがいMii広場やAR(拡張現実)ゲームズなど本体アプリもすべて対応している。
米国任天堂の代表は、「“2DS”は初めて携帯型ゲーム機を手にするニューエントリ・モデルで、より小さい子どもにも興味を持ってもらえるよう生まれた商品である」と言う。
さらに任天堂は、「2DS」以外にも据置型ゲーム機「Wii U デラックスセット」を9月から50ドル値下げし、299.99ドルで販売することも発表。アナリストは、「値下げしたとはいえ、更なるマーケティングや中身の改善なしに売り上げへの大きな影響は望めそうにない」とフィナンシャル・タイムズ紙に述べている。
なお、11月にソニーから「プレイステーション4」(399ドル)やマイクロソフトから「エックスボックスワン」(499ドル)が発売される予定であり、一段と競争激化が予想される。
【3D機能は求められていない?】
フィナンシャル・タイムズ紙は、3D機能は小さな子どもの健康を害する可能性があると報じており、多くの親は3D機能をオフにしてゲームをさせていると伝えている。
プレイステーション3で3Dゲームを使って実験をしていたソニーの幹部は、「11月に発売予定のプレイステーション4では、3D機能は高いプライオリティーではない」とフィナンシャル・タイムズ紙に語り、「市場の3Dゲームへの欲求は低いと考えている」と述べている。
3D映像(立体視)が身体に与える影響について、任天堂はHP上で注意を促している。
【「ニンテンドー2DS」 海外の反応は?】
ソーシャルニュースサイト「reddit」では、早速多くのユーザーが活発にコメントしている。
「2DS」の名称に多くの疑問?がみられ、
「“2DS”の名称どうなんだ?“Wii 2”から“Wii U”のように変更することがあるんじゃないの」
「“DS”というブランドを維持したかったからだろ、かと言って「DS _ 」と呼ぶこともできないし。だって消費者を混乱させるだけだしね」
「“3DS”の新しいモデルと勘違いしそう」や「ゲームやらない人は“DS2”と思っちゃうよ」などの投稿が見られた。
建設的な投稿には
「“DS”はドゥアルスクリーンの意味で、“3DS”は言葉遊びにすぎない。“2DS”はセンスを疑う。なぜ“DSアドバンス”や“DSプラス”じゃないんだよ。退化したように聞こえるんだよね。
「“2DS”、わりと良いと思っている、見たまんまだし。ぴったりの名前!」と好意的な投稿も見られた。
他方では
「ちびっ子向けの携帯型ゲーム機だからいいじゃないの、それにそういう人は“Wii”と“Wii U”の違いもわからないだろうからね」や「ちびっ子向けといっても大部分は出来の悪い学生が買うこと疑いなし」という投稿も少なからず見られた。