ボストンコンサルティングが選ぶ、世界のイノベーティブ企業ベスト50 日本企業でランクインしたのはどの企業?

世界中の企業の中で、本当にイノベーティブな企業はどこなのか。そんな疑問に答えるレポートが、コンサルティングファームのボストンコンサルティングより2017年1月12日に発表された。

このレポートは、2016年の最もイノベーティブな企業を1位から50位までランキングしたもので、トップ50の企業のうち、アメリカ企業が34社、ヨーロッパ企業が10社、アジア企業が6社という結果だった。2013年のレポートでは、トップ50の企業のうちアメリカ企業は22社であり、3年でシェア率が44%から68%と高まっている。つまり、イノベーションの発信地がこの数年で一層アメリカにシフトしているトレンドが窺える。

トップ5の顔ぶれを見てみると、1位Apple、2位Google、3位テスラモーターズ、4位マイクロソフト、5位Amazonとアメリカ企業の独占状態だ。日本企業としては、8位にトヨタがランクインしている。その他の日本企業としては、39位にNTTドコモ、48位にホンダがランクインしているのみだ。

安倍政権の所信表明演説(2006年9月の第1次安倍内閣発足時)では、2025年までを視野に入れた成長に貢献するイノベーションの創造のための長期的戦略指針として「イノベーション25」が盛り込まれ、イノベーションは成長戦略における重要な位置付けにあるが、日本のイノベーションを生み出す力はまだまだアメリカに届きそうにないというのが、2016年時点の現状のようだ。

トップ50の具体的なランキングは以下の通り。
1 Apple
2 Google
3 Tesla Motors
4 Microsoft
5 Amazon
6 Netflix
7 Samsung Group
8 Toyota
9 Facebook
10 IBM
11 Bayer
12 Southwest Airlines
13 Hewlett-Packard
14 BMW
15 General Electric
16 Daimler
17 Uber
18 Dupont
19 Dow Chemical Company
20 BASF
21 Airbnb
22 Under Armor
23 Gilead Sciences
24 Regeneron Pharmaceuticals
25 Cisco Systems
26 Pfizer
27 General Motors
28 JPMorgan Chase
29 Johnson & Johnson
30 AXA
31 Nike
32 Expedia
33 Allianz
34 SpaceX
35 Xiaomi
36 The Walt Disney Company
37 Hilton
38 Renault
39 NTT Docomo
40 Intel
41 Marriott International
42 3M
43 Dell
44 Orange
45 Siemens
46 Huawei
47 Bristol-Myers Squibb
48 Honda
49 BT Group
50 Procter & Gamble

photo via flickr | boegh

Text by 酒田 宗一