おもちゃショー最注目はトヨタ!? 少子化日本市場のハイテク化を海外報道
35万個以上のおもちゃを集めた「東京おもちゃショー2014」が12日から15日まで、東京ビックサイトで開催された。
おもちゃと言ってもハイテク製品が目白押しで、日本玩具協会は「大人の世界から即最新の技術を取り入れるがゆえに、日本のおもちゃはユニークなのです」「日本で子供の数が減っていても、日本のおもちゃは年長の消費者や海外顧客にアピールすべく進化を続けます」などと語っている。
【おもちゃショーに今年もトヨタが】
各紙が注目したのはトヨタ自動車のブースで、うち「テックラボ」エリアでは、外殻がなく内部機構が透けて見えるコンセプトカー「Camatte(カマッテ)57S」が展示された。ほぼ小さ目の実車であり、自動車の動作原理を実際に見ながら学ぶことができる。同シリーズの展示は3年目で、以前は外殻を簡単に取り外して交換・カスタマイズできるというものであった。
また別なカスタマイズ性として、「デザインラボ」エリアでは、紙に描いた絵をスキャナで取り込み、LEDディスプレイを配したボンネット上に表示できる「Camatte57Sスポーツ」も展示された。トヨタによれば、より高解像度なディスプレイを積むこともできたが、子供の落書きらしさを重視したという。
GizmagはCamatteのコンセプトについて、「家族の時間を促進し、幼い子供たちに車というものへの評価を与える」ことだと伝えている。
【アンドロイドは電気犬の夢を見るか?】
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、他にもいくつかの展示物を紹介した。
タカラトミーのミニカー「Q-eye」は、実車界で話題の自律走行機能を搭載している。タッチセンサで反応する同社のロボット犬「Hello!Zoomer」は、ショー開始時に日本玩具協会の2014年おもちゃ大賞・「共遊玩具」大賞を受賞した。
子ども用スマートフォン・タブレット市場が昨年倍増以上したとされる中、メガハウス社はペアレンタルロック機能付きの十代女子向けスマートフォン、「Fairisia」を展示した。玩具メーカー製ではあるが実際にNTTのネットワークに接続する、完全なAndroidスマートフォンである。
また模型メーカーの京商や童友社は、室内でも飛ばせる超小型ラジコンヘリ(クアッドコプター)を出展したようだ。