スカイマークの超ミニスカ制服、海外から批判も…“若さを強調”が裏目に

 3月7日、スカイマークは、客室乗務員(CA)が着用する青いミニスカートワンピース(ミニスカ)の制服を報道各社に公開した。今春羽田-福岡間に「A330」型機が導入されるタイミングで、この制服が着用されることとなったが、制服のデザインに関して、国内外で批判も多いようである。

【ミニスカート制服に対する批判とは?】
 新制服について、客室乗務員でつくる団体はブログ上で、「新制服は性的嫌がらせ等の迷惑行為等を誘発しかねないデザインであると危惧している」と批判。

 現場のCAからは「高い位置に手を伸ばしたり、かがんだりするような業務の際にどうなるのか」、「盗撮など、常にまわりの目を気にしながらでは業務に支障が出る」などの抗議の声が出ているという。

 さらに、“(スカイマークは)女性を商品として扱っている”、“安全性を第一に優先すべき”と同社の姿勢を批判している。

 米デイリーニューズ紙は、スカイマークのミニスカ制服は、客室乗務員を“かろうじて覆って“いると表現。上記の客室乗務員団体の抗議の内容などについて報じている。

 CAの制服については、過去にも海外の航空会社で問題になっていたようである。英デイリー・メール紙によれば、昨年、オーストラリアのカンタス航空が有名デザイナーの制服を採用したが客室乗務員から、「制服はセクシー過ぎ。きつくて肉体労働に対して実用的でない。そして悪印象を与えるものだ」との苦情の声が上がったという。

【批判に対するスカイマークの反応】
 AFPの記事は、スカイマークの西久保社長の「ミニスカの制服を着たくない客室乗務員に着用を強制することはしない」、「キャンペーンの一環としてデザインされた制服が、ゆがんだ見方で捉えられていることは残念だ」とのコメントを紹介している。

 英デイリー・メール紙によれば、スカイマークのスポークスマンは、スカイマークが女性を商品の様に扱っていることはなく、制服が航空機の安全性に影響することはないとし、同団体から直接苦情はまだきていないと述べた。また、スカイマークのミニスカの制服は6ヶ月間のキャンペーン期間の間のみ着用されるとコメントしている。

 『東洋経済オンライン』によると、今回の騒動を受けて西久保社長は、「目立つように広告の一環として用意した。スカイマークは国内線において38歳までをCAの職務定年としており、若くて元気なスカイマークをアピールしようと思った。各路線半年ずつしか使わないし、ほとんどの路線は今まで(と同じ服装)のサービスを続ける。会社全体で見るとごく一部の便(のキャンペーン)だ」と釈明している。

【外国人の反応は?】
 英デイリー・メール紙に寄せられた読者の反応は、以下のようなものがあり、「セクシーで素敵だ」という意見と、「動きにくくて実用的でない。客室乗務員の仕事にふさわしくない」との意見に大きく分かれているようであった。

「おお!このユニフォームに投票するよ」
「とてもすてきだ。チケット予約しなくちゃ」
「ばかげているわ。こういう類の仕事をする人たちは、きちんとした身なりをすると同時に、快適に仕事ができないといけないわ」
「どんな制服だって、目的に合ったものじゃないとだめよ。でもこの制服はふさわしくないわ!ハイヒールとミニスカートで、どうやって緊急事態に対応するのよ?」

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Text by NewSphere 編集部