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		<title>トランプ大統領がトルコに強硬策を取る理由　牧師拘束だけではない根深い問題</title>
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		<pubDate>Thu, 23 Aug 2018 08:00:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>NewSphere</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　アメリカとトルコの関係が危機的状況に陥っている。共にNATO（北大西洋条約機構）加盟国として良好な関係にあった両国だが、近年はクルド人問題などで対立。最近はライバルのロシアからトルコがミサイル防衛システムを購入する契約 [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="wprt-container"><p>　アメリカとトルコの関係が危機的状況に陥っている。共にNATO（北大西洋条約機構）加盟国として良好な関係にあった両国だが、近年はクルド人問題などで対立。最近はライバルのロシアからトルコがミサイル防衛システムを購入する契約を結んだことや、トルコ当局にアメリカ人牧師が政治犯として拘束されたことを端緒に、お互いが追加関税措置を取るなど報復合戦に発展。貿易戦争の様相も呈している。米識者からは関係は悪化しているのではなく、既に危機に陥ったとする声も上がっている。</p>
<p><strong>◆トランプ大統領を激怒させた「ミサイル購入」と「牧師の拘束」</strong><br />
　トルコは第２次世界大戦後の冷戦時代からNATOに加盟し、西側の一員として「自由と民主主義」という価値観を共有し、外交政策でも西側と歩調を合わせてきたと、元米国務省政策企画局長のリチャード・ハース氏は語る（オピニオンサイト『<a href="https://www.project-syndicate.org/commentary/turkey-broken-relationship-with-the-west-by-richard-n--haass-2018-08" target="_blank">プロジェクト・シンジケート</a>』）。しかし、2000年代からエルドアン現大統領率いる公正発展党の事実上の独裁制が続き、西側がトルコとの同盟関係の拠り所とする価値観と利害の共有の構造は崩れている。</p>
<p>　昨年、トルコはロシアからS-400地対空ミサイル防衛システムの購入を決定。旧ソ連時代、NATOの不倶戴天の敵であったライバルからの武器購入は、重大な裏切りとみなされ、米議会で大問題になっている。折しも、トルコはアメリカから最新鋭戦闘機F-35を大量購入する契約も結んでいるが、これがさらに問題を複雑にしている。ロシア製迎撃ミサイルと米国製最新鋭戦闘機を同時に持つことで、F-35のミサイル防衛網に対する弱点が丸裸にされ、機密がロシアやその友好国にも流れるのではないかという懸念が広がっているのだ。</p>
<p>　もう一つの直近の問題は、米国人牧師の拘束だ。トルコ当局は、2016年のエルドアン政権に対するクーデター未遂事件に関わったとして、アンドリュー・ブランソン牧師をテロリズム、スパイ行為、破壊活動の罪で逮捕・拘束。米国の釈放要求を拒否し続けている。ブランソン牧師が所属する福音派はトランプ大統領の重要な支持基盤であり、トランプ政権はその救出を最重要課題の一つにしている。そのため、この件には一市民の人権問題を超えた政治的思惑も絡んでいるとされる。</p>
<p><strong>◆トランプ大統領のジャブにエルドアン大統領も応酬</strong><br />
　トランプ大統領は今月、上記2点を主な理由に、既に3月にかけていたトルコ製の鉄鋼とアルミニウムの関税を2倍に引き上げる追加制裁を発表。トルコは現在、深刻な通貨危機を迎えており、これがトルコ経済をさらに追い込むと見られている。トランプ大統領は制裁を発表した当日、「彼らの通貨、トルコリラは我々の強力なドルに対して急激に価値を下げるだろう」とツイート。<a href="https://www.cnbc.com/2018/08/10/why-trump-is-attacking-turkey-with-sanctions-and-tariffs.html" target="_blank">CNBC</a>は、これを「新たなジャブに過ぎない」と、アメリカとトルコは既に貿易戦争の真只中にあるというスタンスで報じている。</p>
<p>　対するエルドアン大統領は、米国による「様々なキャンペーンを相手にしてはいけない」と牽制しつつ、石炭、紙などの米国製品に関税をかける報復措置を取っている。エルドアン氏は「彼らがドルを持っているのなら、我々には国民と神がついている」と発言し、口撃でもトランプ大統領の「ジャブ」に対抗している。</p>
<p>　ハース元米国務省政策企画局長は、「名ばかりの同盟関係は、緩やかに、しかし確実に悪化している」と述べる。そして、「トランプ政権がトルコに対抗したこと自体は正しい。しかし、間違った問題に対して間違った対応を選んでしまった」と米側の対応も批判している。アメリカが今やるべきことは、トルコ国内の空軍基地の使用をやめ、F-35の売却も凍結し、計画中のトルコへの核兵器配備を再考することだとしている。</p>
<p><strong>◆「エルドアン政権と決別する時が来た」</strong><br />
　そもそも西側とトルコの対立を深めているのは、クルド人問題だ。アメリカがシリア内戦でクルド人勢力を支援する一方、自国のクルド人に弾圧を加えてきた歴史を持つトルコは、シリアのクルド人もテロリストとみなし、敵対するイスラム原理主義勢力を支持している。反米姿勢を取るイランとの接近やロシアからのS-400の購入は、この対立軸をさらに明確にした。</p>
<p>　英<a href="https://www.independent.co.uk/voices/us-turkey-trump-erdogan-trade-war-a8493956.html" target="_blank">インデペンデント紙</a>は、「エルドアンの本当の罪は、ロシア製のS-400ミサイルを買い、アメリカのクルド人への支援の申し出を拒否したうえ、トルコ国境からシリアへのイスラム原理主義武装勢力の流入を許していることだ」と書く。ハース氏も対立の根本的な要因はトルコ側の行動にあると同調している。</p>
<p>　エルドアン大統領は、アメリカが「一方的な外交」とトルコへの「蔑視」をやめなければ、「すぐにも新たな友人と同盟国を探す」と米メディアを通じて警告している。ハース氏は、これは脅しではなく、既に実際に行われていることだとし、「アメリカとヨーロッパはこの現実に合わせる時が来ている」と述べる。それはつまり、エルドアン政権と決別し、新政権の誕生を待つことだという。トルコが西側の一員だという価値観は、既に崩壊したようだ。</p>
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