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		<title>日本人の“トロ信仰”により世界最古の漁法が消滅危機？　地元スペインは天然好む</title>
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		<pubDate>Mon, 15 Jun 2015 02:49:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>NewSphere</dc:creator>
		<category><![CDATA[World]]></category>

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		<description><![CDATA[　ヨーロッパのクロマグロ漁が記録的な豊漁となっている。地中海で操業するスペインのあるマグロ船団は、わずか4日間で1シーズン分の漁獲をあげたと報じられている。2006年から行われている資源回復計画の成果が上がり、「地中海に [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="wprt-container"><p>　ヨーロッパのクロマグロ漁が記録的な豊漁となっている。地中海で操業するスペインのあるマグロ船団は、わずか4日間で1シーズン分の漁獲をあげたと報じられている。2006年から行われている資源回復計画の成果が上がり、「地中海にマグロが戻ってきた」と沿岸諸国は沸いている。</p>
<p>　一方、スペインでは、3000年前から続くとされる世界最古の伝統的な漁法が危機に瀕している。『アルマドラバ（Almadraba）』と呼ばれるこの漁法による天然マグロの水揚げをやめ、最大のマグロ消費者である日本人の嗜好に合わせて、一定期間生け簀で飼育する「蓄養」に移行する漁業会社が増えているという。</p>
<p><strong>◆4日間で6ヶ月分の漁獲</strong><br />
　EU諸国では、乱獲により激減した大西洋クロマグロの資源回復を図るため、2006年から15年計画で厳しい漁獲制限を導入している。スペイン、フランス、イタリア、ギリシャなど地中海・大西洋沿岸の8ヶ国で漁獲枠を分けあい、漁期も5月末から約1ヶ月間に制限。その結果、この9年間で相当な資源回復が科学的に確認されたという。計画を監督する大西洋マグロ類保存国際委員会（ICCAT）は昨年11月、計画導入後初めて漁獲枠の拡大を認めた。今年から3年間、年間枠を20%増やすというもので、欧州全体の割り当てが7938トンから9372トンに拡大された。</p>
<p>　そして、いざ今シーズンが始まると、各地で予想をさらに上回る豊漁となった。最大の漁獲枠（32%）を割り当てられているスペインでは、企業単位で船団を組んで地中海を中心に漁を行っているが、いずれも1週間足らずで1シーズン分の漁獲をあげた（漁業専門ニュースサイト『Undercurrent News』）。例えば、欧州最大規模のバルフェゴ社では、9隻の大型漁船を使い、たった4日間で年間枠に達したという。同社のゼネラルマネージャー、ホアン・セラノ氏は「記録的なスピードだ。普通、これだけの量をとるには6ヶ月間海で過ごさなければならない」とコメント。「資源が回復したのは間違いない」としている。</p>
<p>　ただし、セラノ氏はこんな嬉しい悲鳴も上げている。「今直面している問題は、増えたマグロにエサのイワシとアンチョビが食べつくされ、地中海から消えつつあることだ」。また、国際監督機関『海洋管理協議会』のスペイン・ポルトガル担当マネージャー、カルロス・モンテロ氏は「われわれは正しい道を歩んでいるが、まだゴールに到達していない」と述べ、“勝利宣言”するのはまだ早いとニューヨーク・タイムズ紙（NYT）に述べている。</p>
<p><strong>◆3000年続く伝統漁を捨て、日本向けに「蓄養」に転換</strong><br />
　記録的な豊漁に沸く一方、スペインで伝統的な漁法が消滅の危機にあるとNYTが報じている。フェニキア人が3000年前に始め、現在も基本的な姿はほとんど変わっていないというその漁法は、スペイン語で『アルマドラバ（Almadraba）』と呼ばれる。海中に迷路のように網を張り巡らせてマグロを一ヶ所に追い込み、一気に引き上げる漁法で、何ヶ月もかけて入念に作り上げられる“迷路”のできが最も重要だという。目の広い網を使うため、大きなマグロだけをとる環境にやさしい漁法だとも言われている。</p>
<p>　しかし、アルマドラバを続けている4社は、いずれもその伝統漁を縮小する傾向にあるという。原因は日本人の“脂信仰”にある。赤身よりもトロを好む日本人の嗜好により、近年は生け簀で一定期間飼育した「蓄養マグロ」の方が脂が乗っているとして、天然ものよりも高値をつける傾向にある。スペイン産のクロマグロも大半は世界最大のマグロ消費国である日本に輸出されるため、蓄養にシフトする事業者が急増しているのだという。</p>
<p>　アルマドラバの網の迷路の技術は、そのまま生け簀にマグロを誘導する手段に応用できる。そのため、追い込んだマグロを引き上げずに生け簀で4ヶ月間肥育する方法で、蓄養に転じるケースが急増しているという。伝統漁を続けてきた4社のうち1社は今年既に完全に蓄養に転じ、部分的に導入している他の3社も拡大を検討中だ、とNYTは記している。</p>
<p><strong>◆天然マグロの「夢」よりも「ジャパンマネー」を優先</strong><br />
　日本の大手水産会社、マルハニチロの担当者は、「蓄養マグロは天然マグロよりも太っている。日本人はそれを好む」とNYTに語っている。しかし、スペイン人の好みはその反対だ。家族経営でアルマドラバを行っているクレスポ・セビージャ氏は、「私は天然マグロの方がおいしいと思う。だが、スペイン市場で良いとされるものと、東京や札幌で高値をつけるものが同じである必然性はない」と語る。</p>
<p>　既に全体の5分の4を蓄養に転換したというペドロ・ムニョス氏も、個人的には天然ものに軍配を上げる。「私の夢は、現在の流れを逆転させて天然マグロオンリーに戻ることだ。しかし、夢を見るのはタダだが、経営には金がかかる」と、「夢」よりも「ジャパンマネー」を優先せざるを得ない胸の内を明かした。</p>
<p>『海洋管理協議会』のモンテロ氏は、この伝統漁法の危機について、次のように語っている。「（最近のアルマドラバは）魚を太らせようと、もともとの目的と異なる事を行っている。貴重な伝統的な漁法は今、危機に瀕している」（NYT）</p>
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