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		<title>アムトラック脱線事故：“日本の鉄道システム導入で信頼性回復”　米誌提言</title>
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		<pubDate>Fri, 15 May 2015 02:57:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>NewSphere</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアで12日夜に起きた全米鉄道旅客公社（アムトラック）の長距離列車の脱線事故は、死者7人、負傷者200人超という大惨事となった。これまでの調査では、制限速度の2倍を超える速度超過が [&#8230;]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="wprt-container"><p>　アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアで12日夜に起きた全米鉄道旅客公社（アムトラック）の長距離列車の脱線事故は、死者7人、負傷者200人超という大惨事となった。これまでの調査では、制限速度の2倍を超える速度超過が原因だという。事故があった区間には、日本のATS（自動列車停止装置）やATC（自動列車制御装置）に当たる安全装置は設置されていなかった。</p>
<p>　アメリカでは、鉄道は“第3の移動手段”で、よりポピュラーな飛行機と車に比べ鉄道インフラは遅れていると言われている。そのため、鉄道最大手のアムトラックの「近代化」を求める声が、国民や議会から上がっていた。今回の事故を受け、その声はさらに大きくなりそうだ。一部の米メディアは早くも、“鉄道先進国”日本のリニア売り込みなども絡めたコラムやブログ記事を掲載し、問題提起している。</p>
<p><strong>◆安全装置があれば「事故は起きなかった」</strong><br />
　事故が起きたのは、フィラデルフィア郊外の『30th Street』駅から北へ数マイル先の左急カーブ。国家安全運輸委員会（NTSB）による運転記録装置の解析調査によれば、事故列車は制限速度50マイル（約80km）のところを2倍以上の106マイル（約170km）でカーブに近づいた。運転士は直前に緊急ブレーキをかけたが、速度が102マイルに落ちた約3秒後に脱線した。NTSBは今後も運転士への聞き取り調査などを続け、原因の徹底解明を行う（ワシントン・ポスト紙＝WP）。</p>
<p>　アメリカでは、日本のATS・ATCに相当する『ポジティブ・トレイン・コントロール（PTC）』という制限速度超過を制御する装置が導入されているが、事故があった区間には設置されていなかった。米議会はアムトラックに対し、全区間に今年中に設置することを命じているが、現実には間に合いそうにないという（英フィナンシャル・タムズ紙＝FT）。</p>
<p>　NTSB委員のロバート・サムウォルト氏は、事故調査の中間報告の記者会見で、「我々は何年も繰り返し、PTC（の設置）を要求してきた」と怒りをにじませ、「もしこのシステムがこの区間に設置されていれば、事故は起きなかったと考えている」と述べた（FT）。</p>
<p><strong>◆年間平均31件の脱線事故</strong><br />
　アメリカでは、鉄道の脱線事故は決して珍しくないと言えそうだ。事故があったカーブでは、1943年にも死者79人を出した脱線事故が起きている。この事故の直接的な原因は車軸の破損とされているが、今回のような速度超過による事故で死傷者が出たケースでは、2013年12月のニューヨークの地下鉄事故（死者4人）が記憶に新しい。これをきっかけに、運営会社のメトロノースはPTCの設置を急いだ（FT）。</p>
<p>　1971年開業のアムトラックの最悪の事故は、1993年にアラバマ州モービル近郊で起きた鉄橋からの列車転落事故（死者47人）だ。連邦鉄道局の2006年以降の統計では、アムトラックは年間平均31件の脱線事故を起こしており、今年に入ってからも9件発生している（WP）。</p>
<p>　今回事故があったのは、首都ワシントンD.Cとボストンを結ぶ『北東回廊』と呼ばれる路線だ。ボルチモア、ニューヨーク、フィラデルフィアなどの大都市を経由し、全米で最も利用者が多い。日本が今、リニア導入の売り込みをかけているのも、この路線だ。日米のメディアが、日本が最低50億ドルの資金を提供し、手始めにワシントンD.C―ボルチモア間で建設を進める計画が提案されていると報じている。</p>
<p><strong>◆日本のリニア売り込みへの影響は？</strong><br />
　米外交誌『フォーリン・ポリシー（FP）』のアジア担当記者、アイザック・ストーン・フィッシュ氏は、事故を繰り返すアメリカの鉄道システムには批判が多く、近代化を求める声が高まっていると記す。また、昨年、『北東回廊』のワシントンD.Cからニューヨークへの3時間弱のダイヤを定刻通りに運行したのは69%に過ぎなかったと指摘。これに対し、「日本の新幹線は100％近かった」と、信頼性の回復に日本の鉄道システムの導入が解決策になるかもしれないと問題提起している。</p>
<p>　また、アメリカ在住の作家・ジャーナリスト、冷泉彰彦氏は、ニューズウィーク日本版にずばり『アムトラック脱線で「リニア売り込み」は加速するか』と題したブログ記事を寄せている。同氏によれば、アメリカでは「鉄道は衝突や脱線を起こすもの」という思想で作られており、事故は未然に防ぐものという発想から徹底的に軽量化された日本の車両は「ヤワ過ぎて規制に合わない」という。そのため、新幹線の輸出については否定的だ。</p>
<p>　一方、リニアについては、完全な専用線であるため、貨物や通勤列車が混在するアメリカの鉄道システムの「ボロボロになった過去のインフラ」とは決別した形でスタートを切れると同氏は言う。そして、「今回の事故を契機に、リニアによる専用線の高速鉄道をワシントンからニューヨーク、いずれはボストンまでの北東回廊の全線に建設するような動きも出てくるかもしれません」と記す。アメリカが本気で鉄道の近代化を目指すのなら、実現が期待できると冷泉氏は考えているようだ。</p>
<p>　FPのフィッシュ氏のコラムもリニア導入に触れているが、こちらは「巨額なコストが割に合わない」とトーンは低い。ただし、「長く悲しい」アムトラックの歴史を変えるには北東回廊のアップグレードが必須だとし、日本政府の援助などの公共投資よりも民間投資に活路を見い出せば、リニア導入も現実味を帯びてくるという識者の意見を紹介している。</p>
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