人類を滅ぼす結果にも? 宇宙人へのメッセージ送信、新計画に懸念の声

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 サイエンティフィック・アメリカン誌は、NASAジェット推進研究所のジョナサン・ジャン研究員らの国際チームが3月、新しいメッセージの図案を含む論文を公開したと報じている。

 既存の内容をより高い解像度の図案で詳細に表現し、さらに、メッセージの受信者が返信を送れるよう地球の位置が明示された。研究チームは新たな図案をBITGメッセージと名づけ、今後中国またはアメリカの電波望遠鏡から送出するよう提言している。

◆敵に居場所を明かすようなもの
 ポピュラー・メカニクス誌は、地球外生命体と接触を図る試みを評価しながらも、潜在的な危険性があると指摘する。「もしも私たちを待ち構えている敵対者がそこらに存在しているのだとすれば、私たちが行っていることは、いわば(第二次大戦中に連合軍とドイツが衝突した)バルジの戦いにおいてナチスに対し、我々の具体的な居場所と(DNA構造などの)独自の弱さを送出することにも似ている」と同誌は憂慮する。

次のページ 故スティーブン・ホーキング博士も警鐘を鳴らしていた




Text by 青葉やまと