リトアニアが中国との「17+1」離脱 ほかの中東欧諸国にも呼びかけ

リトアニアのガブリエリュス・ランズベルギス外相|Armando Franca / AP Photo

 中国は関係悪化の責任はEUにあるとしているが危機感を感じているようだ。ポリティコによれば、「17+1」のEU非加盟国であるアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア、モンテネグロ、セルビアに新型コロナワクチンやマスクの無償提供を行い、熱心に取り込みを行っているという。

 東欧や中央アジアなどのニュースを伝えるbne IntelliNewsによれば、習近平主席は中国への融資返済で行き詰まっているモンテネグロに、返済の猶予期間延長に関する交渉の用意があると伝えた。

 モンテネグロは「一帯一路」構想のもと、中国から融資を受けて高速道路を建設。しかし1キロ当たりの建設費が欧州で最も高いと推定される身の丈に合わないプロジェクトとなり、コロナ禍の影響も受けて7月に予定されている返済ができないといわれている。

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Text by 山川 真智子