「最高のクルマがさらに進歩」シビック タイプR「スポーツライン」 英誌揃って高評価

本田技研工業

 ホンダが欧州で販売するシビック タイプRに、スポーツラインが登場した。

 タイプRの伝統を受け継いだクールなスタイリングの下に、ホットハッチらしさ全開の快活なエンジンを隠し持つ。ヨーロッパ現地の反応はすこぶる良好で、イギリスの自動車専門誌によるレビューは星4.5から5つの評価となっている。

◆個性を残しながら、より受け入れやすいスタイリングに
 スピード感を強調した従来のタイプRのルックスと比較すると、タイプR スポーツラインは同じ方向性を踏襲しながら円熟のルックスを実現した。最も目立つ変化はリアウイングの廃止だろう。タイプRの象徴ともいうべきデザイン要素を見直し、より小さなスポイラーを新たに採用している。

 英オート・カー誌(6月15日)は、スポーツラインは主に、従来のタイプRの「戦場のような美的感覚をトーンダウンさせるために存在する」と述べる。それでもタイプR自体がかなり人目を引くデザインになっていることから、抑制の効いたスポーツラインでも相応に個性的な印象だ。

 同誌は「現状のシビックでさえかなりパンチが効いたアグレッシブなルックスを持つが、タイプRは随分と派手さを増している。ブルドッグのように尻尾を短くしたスポーツラインだが、フォルクスワーゲン ゴルフGTI並みに主張がないわけではない」と述べ、依然として比較的存在感のあるクルマだとしている。

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Text by 青葉やまと