マツダが1位、トヨタは初の首位陥落 最も信頼できる自動車メーカー、米誌

Mazda North American Operations

◆唯一の80点台、マツダの強み
 首位に君臨したのはマツダで、全ブランド中で唯一80点台をマークする好成績となった。CR誌は多くのメーカーは41点から60点のあいだに分布するとしており、マツダがいかに高い水準をキープしているかがわかる。モデル別で見ると最高点をマークしたのはMX-5ミアータ(日本名:ロードスター)の98点で、以下CX-30の95点などが続く。ブランド内で最低点となったのはマツダ3の64点だが、それでもかなり高い水準のスコアだ。

 マツダの強みとなったのは、信頼のおける共通プラットフォームの存在だ。CR誌は、あるモデルで信頼性が立証されたプラットフォームやパーツなどを横展開することで、全モデルにわたってブランドの信頼度が底上げされていると見る。さらに、インフォテイメントを積極的にリニューアルしない姿勢も吉と出たようだ。最新のインフォテイメントは満足感を高めるが、新たな問題のタネにもなりかねない。最新モデルにタッチスクリーンを搭載しないのはマツダくらいのものだ、とCR誌はマツダ独自の姿勢に注目している(USAトゥデイ紙、11月19日)。

 USAトゥデイ紙は、26ブランド中でトップとなったマツダの品質への取り組みの陰に、「インタラクティブな」アプローチがあるものと見ている。モデルのアップデートに対するマツダの姿勢は慎重そのもので、一度に多くの新技術を取り入れるようなリスクを極力避けている。フィードバックを得ながら徐々に改良を加えてゆくのが同社のスタイルだ。USAトゥデイ紙はCR誌のコメントを引用し、「信頼性というものは常に、ワクワクさせるクルマ作りと信頼の置けるクルマ作りとのせめぎ合いである」「(しかしマツダは)楽しくかつ信頼性のあるクルマ作りが可能だと示してみせた」と述べ、絶妙なバランス感覚を評価している。

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Text by 青葉やまと