「どうして戻ってくる??」海外が驚く日本の落とし物事情 解説動画に反響

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◆数十万点を管理 遺失物センター
 2週間ほど交番で保管しても落とし主が現れない場合、東京都では東京・飯田橋にある警視庁遺失物センターに移管される。BBCは動画で、センター内部の様子を取り上げている。60万点以上の遺失物が無数の保管袋に収納され、そのうえでフロアに整然と並ぶ棚に並べられ、引き渡しの時を待っている。

 同遺失物センターについては米CBS(2021年6月6日)も取り上げている。日本の警察が「世界最大で、最も効果的」と思われる遺失物制度を運営していると記事は述べる。一点一点丁寧にタグが添えられた傘だけで、センターの1フロアを埋め尽くす量だ。都内から集まったほかの遺失物とあわせると、全6階を占める規模となる。

 遺失物センターの五十嵐祐紀子所長はBBCに対し、最も返還率の高い品目は携帯電話であり、実に9割が落とし主に返還されているとのデータを紹介している。次に高いものは財布であり、こちらは7割が元の持ち主に戻っているのだという。不思議なことに、価値の高い物ほど落とし主に戻りやすいようだ。

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Text by 青葉やまと