北朝鮮の真の姿を伝える20のこと 地下には10兆ドルのお宝が眠る?

Hyesan, Ryanggang province, North Korea – August 5, 2017: People washing clothes in Yalu river at the border to Changbai, China/ Stefan Bruder / shutterstock.com

♦︎優秀なハッカー集団
 IT技術にも力を入れており、ハッカー集団は他国の深刻な脅威になりつつある。国連安保理によると北朝鮮は他国通貨と暗号通貨あわせて6億7000万ドル(約720億円)相当を盗み出したとされ、バングラデシュ、インド、チリの銀行などが被害にあっている。米ソニー・ピクチャーズが金正恩氏を題材にしたコメディを製作した際は同社がハッキングの標的となり、映画は公開中止に追い込まれた。ちなみに優れたハッカー集団とは対照的に、国民のインターネットの使用が全面的に禁じられているのは皮肉だ。

LONDON – DEC 25: A viewer browses Google Play store for the Sony Pictures film The Interview on Dec 25, 2014 in London, UK. The controversial film has seen limited online and cinema release in the US. / 1000 Words / shutterstock.com

♦︎オリジナルのOSとネットワーク
 インターネットを遮断している北朝鮮国内では、独自のイントラネットが構築されている。光明と呼ばれるネットワークが2000年から稼働しており、限られたサイトの閲覧、検索、メール送受信などを行うことができる。さらに手の込んだことに、国家独自のOS(基本ソフト)も開発された。基幹部分にLinuxを採用し、外観は過去のバージョンはWindows XP、現在のバージョンはmacOSに似ている。金正恩氏がMacを好んだため変更されたとの説があるようだ。

Kim Jong Suk Middle School, Pyongsong, North Korea / Torsten Pursche / shutterstock.com

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Text by 青葉やまと