軍用機史上に輝く高速機20選 マッハ15目指す最新実験機から50年代の名機スーパーセイバーまで

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◆ミコヤンMiG-31 フォックスハウンド / Mikoyan MiG-31 Foxhound
最高速度:時速2993キロ、航続距離:1448キロ
現ミグ社(旧ソ連設計局)による製造。後述の超音速戦闘機MiG-25を改良することで、最高速度を維持しつつ弱点をカバーするよう進化を遂げた。1977年に高度約3万7600メートルを飛行し、当時の最高高度記録を達成している。第4世代の戦闘機でありながら本機は現在でも見劣りすることがない。ロシア空軍は2030年までの現役での使用を計画している。

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◆ミコヤンYe-152 / Mikoyan Ye-152
最高速度:時速3030キロ、航続距離:1469キロ
冷戦時代にソ連が開発した単発ジェットの試作機。最高速度マッハ2.8の性能は、ライバルであった米ノースアメリカン社のF-100(前掲)などを大幅に凌ぐ。しかし、エンジンの信頼性に課題があり、後続のYe-152AではターボジェットエンジンR-11の双発とし、超音速飛行の安定化を図った。

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Text by 青葉やまと