軍用機史上に輝く高速機20選 マッハ15目指す最新実験機から50年代の名機スーパーセイバーまで

mafzal / Shutterstock.com

◆スホーイSu-27 / Sukhoi Su-27
最高速度:時速2494キロ、航続距離:3529キロ
スピードのみならず、交戦時の機動性や先進の電子機器の採用などでも注目を集めた、ロシア・スホーイ社製の名機。ソ連時代の1985年に導入された本機は、同社製PAK FA(T-50)に道を譲ることがすでに決定している。しかし中国が本機ベースのJ-11を採用するなど、第4世代戦闘機ながらその血統はまだまだ現役。アメリカのF-15に対抗する目的で開発が始まったものの、初期のプロトタイプはF-15に及びもつかない粗末なでき栄えだった。しかし蓋を開けてみると、完成品は20世紀屈指の戦闘機となった。

◆F-15イーグル / F-15 Eagle
最高速度:時速2655キロ、航続距離:1967キロ(増槽使用時5552キロ)
1970年代に登場した第3世代の双発爆撃機で、湾岸戦争にも実戦投入された。2008年からの大幅アップデートを経て、現在も現役で使用されている。敵機への優位性は圧倒的であり、ボーイング社は104勝0敗という空戦実績を公表している。イラクなどは当該機を撃墜したと主張しているものの、明確な証拠はいまだ提示されていない。

mafzal / Shutterstock.com

>次ページ 1977年に高度約3万7600メートルを飛行し、当時の最高高度記録を達成した名機が登場




Text by 青葉やまと