軍用機史上に輝く高速機20選 マッハ15目指す最新実験機から50年代の名機スーパーセイバーまで
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◆ボーイング X-51 ウェーブライダー / Boeing X-51 WaveRider
最高速度:時速6276キロ、航続距離:740キロ
米国防高等研究計画局と米空軍などが共同で開発する無人試作機。マッハ5以上の極超音速飛行では、従来のターボジェットエンジンは機能しない。そのため本機はスクラムジェットエンジンを採用し、超音速の吸気を減速処理なしで燃焼できる設計となる。さらに熱処理対策として、エンジン付近にジェット燃料JP-7の配管を通し、熱交換によりエンジンの冷却と燃料の加熱を同時に行うなどの工夫が施されている。「空の要塞」の異名を持つB-52爆撃機が輸送し、空中で発射する方式を取る。攻撃機として2030年ごろ実用化予定。
◆X-43ハイパーX / X-43 Hyper X
最高速度:時速10618キロ
宇宙旅行時代の到来に向け、NASAが開発した無人試験機。2004年にマッハ9.6の最高速度をマークした。ブースターロケット「ペガサス」による加速を得て高高度まで上昇し、そこから自前のスクラムジェットエンジンで自律飛行に入る飛行方式。マッハ10〜15の達成を目指し、一部水素燃料による推進を採用する改良型X-43Dが現在計画されている。
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