惜しまれつつ北米から消えた20車種 ヤリス、フィット、シビッククーペも

Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

5.ビュイックリーガル
 GMはビュイックのラインナップをオールSUVとすべく、ミッドサイズ・セダンであったリーガルを勇退させる。リーガルは2020年上半期に2000台少々が売れたのみとなっていた。現在はハッチバックモデルのビュイックリーガル スポーツバックと、スポーティーな走行フィールを持たせたステーションワゴンのビュイックリーガル ツアーXを販売している。もともとドイツのオペル社がGM傘下だった時代にオペルによって設計された遺産だったが、セダン人気の陰りも相まってこのタイミングでの生産中止となった。

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6.キャデラック CT6
 フリートウッドやドゥビルなどの名車を世に届けてきたキャデラックだが、一方でCT6の人気はいまひとつに終わった。半自動運転技術のスーパークルーズを初めて搭載した挑戦的なモデルだったものの、2019年の販売数は8000台未満と振るわない。フルサイズSUVのエスカレードはCT6の5倍近くを売り上げており、やはり昨今セダンは苦戦気味だ。2020年モデルからすでにラインナップが整理され、CT6はフェードアウトの予兆を示していた。北米市場から消えてしまうことになるが、一度でも乗ったことのあるドライバーからは非常に評判の良いシリーズであった。

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Text by 青葉やまと