人間にとって危険な生物ランキング、1位による年間犠牲者は75万人

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11位:カバ
年間犠牲者:500人

カバはあまり動かず、おとなしそうなイメージのある動物だが、実はアフリカでは最も危険な動物のひとつだと考えられている。人間に対して攻撃的な気性を見せる個体も多く、ボートなどをひっくり返して襲ってくることもある。その巨体に見合わず、時速40キロを超える速度で走ることができる。これは、陸上短距離選手並みの速度のため、一般の人間がカバに本気で追いかけられたら逃げ切ることは不可能に近い。また、カバは草食動物だが、あごの力が非常に強いので、草を食べるために上がった陸で遭遇した家畜や人間をかみ殺してしまうことがある。アフリカでカバに遭遇したら、彼らの縄張りに入らないことが大切だ。

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10位:サナダムシ
年間犠牲者:700人

サナダムシは、自然界ではクマやきつね、犬、猫などの体内に寄生する虫だが、人間の消化器官に寄生することもある。牛肉、豚肉でも感染の可能性があるが、日本では魚を媒体にして感染することが多い。多くの場合はサナダムシに寄生されても症状は軽く済むが、種類によっては幼生のままで体内を移動して、本来寄生すべきでない部位である脳などに定着、その結果、人(宿主)が死に至ることもある。年間約700人が死亡しているとされる。

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Text by 西尾裕美