米ニューヨークの住宅・ホームレス支援を行う非営利団体、HELP USAが、国際的に注目される現代美術家ミカリーン・トーマス(Mickalene Thomas)を『Art of Resilience(アート・オブ・レジリエンス)』2026年のアーティストに選出した。
トーマスは、ニューヨーク・ブロンクスのハイブリッジ地区に新設される、子どもを持つ家族向けトランジショナル・シェルターのために、恒久的なサイトスペシフィック・ミューラル(壁画)を制作する。これは、アーティストと全米規模で住宅・ホームレス支援を行うHELP USAとの重要なコラボレーションとなる。
2022年に始動したArt of Resilienceは、HELP USAがニューヨーク市内のシェルターやサポーティブハウジングで展開する、トラウマ・インフォームド・ケアに基づいた、アートおよび音楽療法プログラム。認定セラピストが臨床ケースマネジメントチームの一員として常駐し、住まいを失った個人や家族がトラウマを整理したり、対処力を身につけ、回復への道筋を見出し前向きな力を取り戻すことを支援している。毎年、この活動は著名アーティストによるコミッション作品とベネフィットイベントを通じて広く紹介され、認知と資金調達につながっている。
トーマスが手がけるミューラルは約160平方フィート(約15㎡)の大きさで、194戸からなる新施設のロビーに恒久設置される予定だ。この施設はCourt SquareとHudson Meridianが開発し、Curtis + Ginsburgが設計を担当。ロビーという“最初に足を踏み入れる場所”に設置される作品には、トーマスの創作に通底する「エンパワメント」「可視性」「自己肯定」といったテーマが反映される予定。これらは、人生の転機にある家族を支えるHELP USAのミッションとも深く呼応している。
HELP USAのプレジデント兼CEO、ダン・レーマンは次のように語る。「ミカリーン・トーマスという卓越したアーティストがこの取り組みに関わることで、ホームレス問題の現実に光が当てられ、私たちが支援する人々が尊厳をもって扱われ、住まいと呼べる場所にふさわしい質とケアに囲まれるべき存在であることが明確に示されます」

© Jon Jenkins
トーマスは、これまでArt of Resilienceに参加してきたアーティストたち──デリック・アダムス(2023)、バシーラ・カーン(2024)、シャンテル・マーティン(2025)──の系譜に名を連ねる。彼らはいずれもブルックリンのHELP USA施設に恒久作品を残している。また2025年には新進気鋭のアーティスト、マジーン・アイザックの油彩作品が、同じくブルックリンのサポーティブハウジング施設に収蔵された。
Art of Resilienceの一環として、参加アーティストはそれぞれオリジナル作品をもとにした限定版プリントシリーズを制作。これらはHELP USAを通じてのみ販売され、収益の100%がニューヨーク市内のアートおよび音楽療法プログラムに充てられる。
創造性で支援を Art of Resilience Benefit 2026
ミカリーン・トーマスとのコラボレーションは、2026年3月6日にニューヨークのナショナル・アーツ・クラブで開催される「Art of Resilience Benefit」で幕を開ける。アーティスト、パトロン、支援者が一堂に会し、創造性を回復とレジリエンスの力として祝福する一夜となる予定だ。
イベントの共同チェアは、アダヴェイル・コスレット、アテネドロ・ゴンザレス、アレクシス・ローズ、クリスティーナ・セニア、エデン・ウィリアムズが務める。
チケットは350ドルから。スポンサーシップは1,200ドル〜25,000ドルまで用意され、収益はすべてHELP USAのアート・音楽療法プログラムに寄付される。
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About HELP USA
HELP USAは、ホームレス問題の解決に取り組む全米有数の非営利団体。1986年に官民連携によって設立され、40年にわたり、予防支援、シェルター運営、サポーティブサービス、アフォーダブル住宅の提供を行ってきた。現在は70以上の拠点を運営し、年間3万人以上の個人や家族を支援している。
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About Mickalene Thomas
ミカリーン・トーマスは、アイデンティティ、権力、美、表象を主題に制作を行う国際的に評価の高い現代美術家。絵画、コラージュ、写真、映像、インスタレーションを横断し、大胆なビジュアルと言語的にも重層的な作品で知られる。彼女の作品は世界各地の主要美術館に収蔵され、数多くの個展や回顧展が開催されてきた。トーマスは支配的なナラティブに問いを投げかけながら、これまで美術史の周縁に置かれてきたコミュニティの可視性と尊厳を肯定し続けている。
Learn more at www.mickalenethomas.com.
Instagram:Mickalene Thomas
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NEW YORK–(BUSINESS WIRE)