相撲力士たちが、1500年以上もの伝統を、イギリス、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)に持ち込んだ。
10月15日に始まった大相撲ロンドン公演が、19日に終わった。この格式高い5日間のトーナメントが日本国外で開催されるのは、今回がわずか2回目。初めて行われたのは1991年、同じ会場だった。何百年もほとんど形を変えずに受け継がれてきた、土俵の上での厳かで美しい所作は、観客の目を釘づけにした。
相撲の最も古い記録は、紀元前23年だとされる。日本で長い歴史をもつ競技を迎え、イギリスのヴィクトリア朝時代に建てられた格式高いロンドンの演劇場は完全に姿を変えた。土俵の上には重さ6トンにもなる、日本の神社様式の屋根がつるされた。
ロンドン大会の主催者は、力と技を競うほとんど裸の二人の巨漢がぶつかり合う日本の伝統的なスポーツ、そしてその背景にある日本の豊かな文化を紹介したいと話した。
写真でそのハイライトを振り返ってみよう。

AP Photo / Frank Augstein
2025年10月15日(水)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催される大相撲トーナメントに先立ち、力士たちが写真撮影に応じた。

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神聖な土俵であり式典の中心でもある土俵が、何世紀も受け継がれてきた伝統と精密な技術を組み合わせた儀式的な工程で組み上げられた。

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ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた大相撲トーナメント開幕に先立ち、神聖な土俵で行われた開会式の様子。

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力士たちが神聖な土俵の上で、開幕を祝った。

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取組前に塩をまく力士、4勝を挙げた田子ノ浦部屋の小結・高安(たかやす)。高安はこの公演で、敢闘賞を受賞した。

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取組の準備する、力士の琴榮鵬(ことえいほう/左)と欧勝海(おうしょううみ)。

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神聖な土俵の上で取組を行う、力士の金峰山(きんぼうざん)と欧勝馬(おうしょうま/右)。

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トーナメント3日目、竜電(りゅうでん)と藤ノ川(ふじのかわ)、幕内の取組。

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トーナメント4日目、翔猿(とびざる)と大栄翔(だいえいしょう)の幕内の取組。

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会場入りする力士たち。力士らは、浴衣や着物姿で自転車に乗って市内を移動したり、バッキンガム宮殿前での写真撮影も。さらに、ビートルズの「アビイ・ロード」のジャケット写真を再現する場面もあり、大きな話題を呼んだ。
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By FRANK AUGSTEIN Associated Press
ロンドン(AP)