国際オリンピック・デーの6月23日、Vogue Worldはパリ・ファッション・ウィークのメンズウェア・コレクション最終日に、オリンピックをテーマにしたショー兼スペクタクルを開催。

ヴァンドーム広場では初めてとなるファッションショーでは、フランスの歌姫、Aya Nakamuraが歌声を披露。ケンダル・ジェンナーとジジ・ハディッドは馬に乗って登場した。ヴィーナスやセリーナ・ウィリアムズ、ケイティ・ペリーが石畳の上でモデルを務め、かつてない華やかさに包まれたパリのヴァンドーム広場となった。

Photo by Vianney Le Caer/Invision/AP

ヴォーグ・ワールドが街を彩る

パリの壮大なヴァンドーム広場に夕日が沈む中、ハイテンションなコレクションの祭典は、さまざまなスポーツをさまざまな時代やスタイルにマッチさせ、洗練されたブロードウェイ・ミュージカルのように感じられた。

Cara Delevingne Photo by Vianney Le Caer/Invision/AP

2022年のニューヨークのストリートフェア、2023年のロンドンの演劇シーンへのオマージュに続き3回目となるヴォーグ・ワールド・イベントは、パリ・オリンピック大会と連動し、フランスとランウェイのすべてを祝福するショーとなった。タップダンスや赤いワインを持ったウェイターのピルエット、そしてバゲットを持ったモデルたち。

1世紀をたどり、各年代はデザイナーやスタイルの時代と対になって披露された。20年代はサイクリングで、シャネルやスキャパレリといったデザイナーによる白衣が登場。30年代はバレンシアガによる陸上競技。ビキニを世界に広めた40年代は、ジャックムスによるアクアティクス。50年代は、ディオールの“ニュールック”によって乗馬スタイルが登場。60年代はクレージュのフェンシング・ルック。

70年代にジバンシィの振り付けによる体操が登場する頃には、何人かのジャーナリストはメモを取り続けることをすっかり忘れ、絵に描いたような広場で繰り広げられる振り付けのスペクタクルに酔いしれた。

80年代はマーシャルアーツ、90年代はサッカーに焦点が当てられ、アイコンである故アズディン・アライアのトリコロールカラーのドレスが再解釈された。ウィリアムズ姉妹がテニスのコーナーに登場すると歓声が上がった。ヴィーナスは大胆な体にフィットするマーメイドドレスで、セレナは黒の実用的なスプリットドレスでまるで戦士のようだった。

フィナーレでは2024年パリオリンピックにおいて初めて実施される予定のブレイクダンスが披露された。会場は熱気に包まれ、7月26日から8月11日まで開催されるパリ・オリンピックの非公式キックオフとなった。

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By THOMAS ADAMSON AP Fashion Writer

PARIS (AP)