世界のアートイベントを主催する「The Art Assembly(ジ・アート・アセンブリー)」による、新たな国際アートフェア「Tokyo Gendai」が、来年の2023年7月7日(金)から7月9日(日)(※VIPプレビューは7月6日(木))まで、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)にて開催。

「Tokyo Gendai」は、魅力的でダイナミックなアートシーンが集まる文化都市・東京に、世界各地80〜100か所の主要なギャラリーを集め、商業、芸術、知的交流、そして異文化が交差する新たな発表の場を醸成することを目指す。フェアディレクターは、Eri Takane が務め、「ArtReview Power 100」に選出された経験をもつマグナス・レンフリュー(Magnus Renfrew)との強力なパートナーシップのもと、国際的に認められているアーティストの作品を紹介する。

マグナス・レンフリュー(Magnus Renfrew)氏と、フェアディレクターのEri Takane氏

フェアディレクターのEri Takane氏は、第一線で活躍する世界的なアーティストやコレクターのアートコンサルタントとして活動しながら、Google Arts & Culture の日本の担当を4年間担当。「Tokyo Gendai」開催に向け、「Tokyo Gendai 国際アートフェアを通し、世界中の人が集い、アイデアを共有し、新しい未来を作る礎にしたいと思います。このアートフェアが、東洋と西洋のギャラリーを繋ぎ、多くのコレクターやビジターにとって現代アートの新たな発見、そして日本文化の新しい発見にも繋がりますように、と願っています。待ち望んでいた国際アートフェア、Art Assembly の一員として参加できること、今からとても楽しみです」とコメントした。

また、『ART HK: 香港国際アートフェア』(2007 年~2012 年)、『アート・バーゼル香港』(2012 年~2014 年)を創設し、自らアートディレクターを勤めるMagnus Renfrew (マグナス・レンフリュー)氏は、「東京のアートシーンのエネルギーを反映するようなフェアを構築すること、そして世界のアートシーンとより強いつながりを持つ躍動的な機会となるよう尽力します」と意気込みを語った。

「Tokyo Gendai」は、文字通り、「コンテンポラリー(現代)」をテーマとし、世界的に有名なアーティストから比較的キャリアの浅いアーティストまで、新たな才能を集め、紹介するもの。日本内外の主要なギャラリーが集結する Galleries Sector を含め、ギャラリーを代表するアーティストの作品を紹介する「ギャラリー」、年齢制限なく新人から中堅のアーティストの作品を展示する「花」、歴史的に重要なアーティストやキュレーションされた展示を展開する「枝」、 NFT やアニメーション、映画、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)などデジタルメディアを中心とした展示「種」の4つのセクションで構成する。

出展者を選定する選考委員会には、原宿にも支店を持つギャラリー『ブラム &ポー(Blum & Poe)』の共同設営者であるティム・ブラム(Tim Blum)や、世界各国9ヶ所で『ペース・ギャラリー(Pace Gallery)』を運営する社長兼CEOのマーク・グリムシャー(Marc Glimcher)らが参加する。以下では、メンバーからのコメントを紹介。

ティム・ブラム:『Blum & Poe』(ロサンゼルス、ニューヨーク、東京)共同創設者

「30 年以上日本で暮らし、仕事している中で、一般的に日本のあらゆるかたちの芸術が世界に大きな影響を与え続けていると確信しています。日本のコレクターが徐々にではありますが着実に増えてきていること、日本の美術作品が幅広く世界に展開されていることを考えると、そ
ろそろ一流のグローバルなコンテンポラリーアートフェアを開催するに相応しい時期ではないかと感じています。セレクションコミティの一員として Tokyo Gendai に関われることを大変嬉しく思っています」

マーク・グリムシャー:『Pace Gallery』CEO 兼プレジデント

「日本は、これまでもこれからも、世界のカルチャーシーンの重要な国のひとつです。そして今、卓越したコレクターのコミュニティとしての地位を取り戻す時期にあり、「Tokyo Gendai」をランドマークとして確立させることが次のステップとなります。我々は、国を代表する素晴らしいアーティストたちと、そして日本のギャラリーとのコラボレーションを通して、日本が世界で果たす役割を注視し続けます。私は、選考委員会のメンバーとしてこのアートフェアをサポートできることを嬉しく思っています」

ジョン・オドハティ:『Sadie Coles』(ロンドン)ディレクター

「東京は世界有数の都市であり、芸術鑑賞に関する豊かな歴史を持ち合わせています。日本は長い伝統のある国で、グローバルに見ると、多くのコンテンポラリーギャラリー、アーティスト、そして美術館が非常に大きな影響を与えてきました。日本、アジア全体においてコンテンポラリーアートに対する関心が高まる中、東京で開催される国際的なアートフェアは、ギャラリーがその地域のユニークなオーディエンスとつながることのできる特別な機会となるのです。私は、Tokyo Gendai のセレクションコミティの一員として支援できることを楽しみにしています」

黄亞紀(Huang Yaji):『Each Modern』(台北)創設者

「東京は、北東アジアの諸国を結ぶ重要なハブです。都市そのものが、アジア文化の奥深さのみならず、その斬新的なインテンシティを示しています。若いコレクターが頭角を現わし、また、素晴らしいプライベートコレクションも存在しています。これまでも、驚くべき才能のある日本のアーティストの作品を取り上げてきましたが、今後はセレクションコミティの一員として Tokyo Gendai をサポートさせていただくことを楽しみにしています」

フェアにはアドバイザリーボードとして森佳子(「森美術館」理事長)、田口美和(「タグチアートコレクション」共同代表)、高橋龍太郎(精神科医、現代アートコレクター)、大林剛郎(株式会社大林組 代表取締役会長)、ハワード&シンディ・ラコフスキー夫妻(コレクター)といった著名コレクターらが名を連ねる。


開催概要

Tokyo Gendai
会期  2023年7月7日(金)~7月9日(日) *7月6日(木)はVIPプレビュー
会場  横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい 1-1-1

主催  The Art Assembly(ジ・アート・アセンブリー)

また、Tokyo Gendai 2023 への出展申し込みを受け付け中。
詳しくは、こちらをご覧ください。