今週末、10月31日(日)に投開票日を迎える衆議院議員選挙。今回の衆院選は、2016年に選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられてから4度目の大型国政選挙となる。SNSをみていると、特に若い世代による社会問題に対する発言やアクションが数年前と比べてだいぶ増えたことを実感する。また、コロナ禍での自粛生活は、世代を問わず多くの人々が政治や社会のさまざまな問題について考え、暮らしを見つめ直すきっかけとなったのではないだろうか。

今回紹介するのは、フォトグラファー、編集者の中里虎鉄と、メイクアップアーティストのYuui Visionが共同プロデューサーとして制作した映像『Voices For Our Future』。本日公開した動画では、日本に住むあらゆるルーツやアイデンテティを持つ10名が参加し、今回の選挙に対する想いを語る。

映像には、アーティストとして今年のFUJI ROCK FESTIVAL ‘21のメインステージでパフォーマンスを行ったSIRUPや、水曜日のカンパネラを卒業したことを発表し、音楽業、俳優業など幅広く活動するKOM_I、2022年公開予定の今泉力哉監督の新作『猫は逃げた』の主演を務める山本奈衣瑠、今年公開された東海林毅監督の『片袖の魚』の主演を務めたイシヅカユウなど、今注目を集める人たちが参加。

また、モデル、環境アクティビストとして現在イギリスで行われている世界気候会議に参加している小野りりあん、西小山でリサイクルショップを営む廣永家族、現代アーティストのAkira the Hustler、外国籍のため選挙権を持てないことを訴える映像監督の雨夜、10代の声として学生団体ivoteからかれん、美容学生の坂本実優が参加している。

映像はUNIQLOやENCOMINGなど数多くのファッションブランドのイメージ動画やアーティストのミュージックビデオを手がけるtakachromeが監督を担当し、今までの投票を促す動画とは違ったファッショナブルで印象的な動画に仕上がっている。

制作チームは、「本動画を通して、現状虐げられてる当事者の声や、未来に希望を求める切実な声に耳を傾け、少しでもこの国に住むすべての人たちの暮らしと命の安全と平等が保障される社会になっていくことを望んでいます」とコメント。

沢山の情報や意見が溢れる中で、自分の選挙区の候補者の中から、どの政党を選び、誰に投票したらいいかわからない人もなかにはいるかもしれない。この動画をみて感じたことを友達と話したり、興味をもった問題について調べてみるのもいいだろう(わかりやすくクイズ形式でさまざまな政治の問題について知ることができる「クイズ!この国の問題が問題」もおすすめだ)。選挙権を持っているみなさん、是非投票に行って、私たちの声を届けよう。


『Voices For Our Future』
10月31日は衆議院議員選挙の投開票日。
私たちの未来のために、私たちは声をあげる。
蔑ろにされてきた声に、命に、暮らしのために。
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参加者:
イシヅカユウ
雨夜
SIRUP
廣永尚彦とも子、凛緋
小野りりあん
坂本実優
山本奈衣瑠
Akira the Hustler
かれん
KOM_I

Co-Producer:Kotetsu Nakazato,Yuui Vision
Director:takachrome
Camera:Shuhei Maeno