『ゴースト・オブ・ツシマ』海外で最高評価の理由は? 英米豪紙の注目点

Sucker Punch Productions

◆果てしないフィールドに広がる時代劇
 本作の特徴は、まさに時代劇のなかを縦横無尽に駆けるようなプレイフィールにある。プレイヤー自らが武士となり、対馬の大地を隅々まで探索する。農村を訪ねれば、廃屋から有用なアイテムを入手できることもあるだろう。島の随所では敵勢が野営をしており、見つかればフィールドは戦場と化す。

 戦闘シーンも時代劇そのものだ。互いの動きを読みながらじりじりと間合いを詰める一騎討ちは、昔ながらの武士の作法に則っており、非常に味わい深い。一方、複数の敵を相手にするバトルでは、見応えのある殺陣が展開する。襲いくる敵キャラクターを巧みな刀さばきで次々に斬り捨てる体験は、爽快の一言だ。英ガーディアン紙は、「美学とテーマ性を感じさせる時代劇のような会話劇がすべて盛り込まれている」と述べ、情緒たっぷりのストーリーもプレイヤーの心を捕らえているようだ。

 豪サウス・モーニング・ヘラルド紙(7月17日、以下SMH)は本作の特徴として、自然の美しさ、秩序と争いが入り交じった時代背景、そして探索に軸足を置いたゲーム展開を挙げている。同じオープンワールドRPGで例えるならば『アサシン クリード オデッセイ』と『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を合わせたような作品であり、加えてサムライ映画のような一面も持っていると表現する。

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Text by 青葉やまと

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