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米国で銃撃事件 ラマダン中、軍施設、アラー崇拝…イスラム国シンパによる犯行か!?

  • カテゴリー:国際
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米国で銃撃事件 ラマダン中、軍施設、アラー崇拝…イスラム国シンパによる犯行か!?

 アメリカ・テネシー州の2ヶ所の軍施設が16日、1人の男に銃撃され、海兵隊員4人が死亡、警官と海軍の兵士ら3人が負傷した。男は銃撃戦の末に死亡した。捜査当局は容疑者の身元を、米国籍でクゥエート出身のムハマド・ユセフ・アブドゥルアジズ(24)と特定した。同容疑者と「イスラム国」などイスラム過激派グループとのつながりの有無は判明していないが、テロの可能性も視野に入れて捜査が行われている。

◆「イスラム国」が米攻撃を扇動
 現地報道によれば、アブドゥルアジズ容疑者は16日午前10時50分ごろ、車でテネシー州チャタヌーガのショッピング街にある軍の募集センターに車で乗りつけ、25発から30発の銃弾をガラス扉越しに撃ち込んだ。これにより、海兵隊員1人が負傷した。続いて約7マイル離れた海軍オペレーション・サポートセンターに移動し、セキュリティ・ゲートに車で突っ込んで銃撃を開始。ここで4人の海兵隊員が死亡し、警官と海軍の兵士がそれぞれ負傷した。捜査当局の発表によれば、同容疑者は、この銃撃戦で死亡した。

 アブドゥルアジズ容疑者はクゥエート生まれで、両親、兄弟姉妹ら家族と共に人口約17万人のチャタヌーガ地域に移住し、米国市民権を得ていた。自宅は犯行現場にほど近い高級住宅地にある。事件の数時間後、SWATが自宅を急襲し、イスラム衣装姿の女性2人が拘束される姿がテレビ映像で確認された。

 FBIの捜査責任者は事件後の記者会見で、テロの可能性を視野に入れて捜査を行っているが、動機は解明できていないと述べた。アブドゥルアジズ容疑者は事件当時は単独で行動したと見られ、国際テロ組織とのつながりは今のところ浮上していない。銃撃があった16日はイスラム教のラマダンの祝日の最終日で、「イスラム国」は支持者たちに期間中の軍施設を含む米国関連施設への攻撃を煽っていた。

◆テロ組織との直接的な接点は出ていないが…
 オバマ大統領も、執務室からの映像で犠牲者に哀悼の意を表明した。大統領はこれがテロ攻撃かどうかについて明言を避けたが、ホワイトハウスは、軍と政府関連施設の警戒を強化するよう指示した。現地報道の関心の焦点は、事件と組織的なイスラム過激派テロとの関連に集約されつつある。

 主要メディアはいずれも、アブドゥルアジズ容疑者本人は、FBIのテロ監視対象にはなっていなかったと報じている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)は、「潜在的な脅威としてFBIのレーダーには引っかかっていなかった」と記す。ただし、同容疑者の父親は一時期FBIの監視リストに入っていたという。ニューヨーク・タイムズ紙などによれば、数年前にテロとのつながりが疑われるグループに金銭を送り、海外渡航時に尋問を受けたこともあるという。しかし、最終的には監視対象から外されている。

 アブドゥルアジズ容疑者は、高校時代から総合格闘技のアマチュア選手だった。直接指導していたコーチによれば、同容疑者は敬虔なイスラム教徒で、練習中も中断してコーチ室で礼拝していたという。また、コーチのCNNなどへの証言によれば、同容疑者は2年ほど前に中東に渡航したことがあったようだ。詳しい時期や渡航先、目的は分かっていない。

◆3日前のブログにアラー崇拝の謎めいた投稿
 同容疑者は、地元の高校を卒業後、テネシー大学で電気工学を学んでいる。同級生の評判は良かったようだ。幼なじみで高校のレスリング部の仲間だったという男性は、「彼は社交的で友人も多かった」とWSJに語っている。家族は地域社会で孤立していたと話す住民もいる一方、母親は気さくにあいさつする明るい女性で、姉妹もベビーシッターをするなど地域に溶け込んでいたという証言もある。父親が地元の“特別警官”に任命されたことがあるという報道も出ている。

 一方、英デイリー・メール紙は、アブドゥルアジズ容疑者が事件3日前に自身のブログに書いた文章に注目する。それによれば、ブログはイスラムの神アラーへの服従を表明する内容で、直前の投稿は次のような謎めいた文言だった。「兄弟姉妹たちよ、欲望に騙されてはいけない。この人生は短く、厳しい。そして、アラーに従う機会は通り過ぎてしまうかもしれない。彼(アラー)の言葉を自らの光と規則として受け止めよ。(中略)もし、汝がアラーの道に100%従い、自らの欲望を脇に置こうとしているのなら、アラーは正しい道に汝を導くであろう」

 複数の現地報道によれば、同容疑者には最近まで犯罪歴はなかったが、今年4月に飲酒(薬物使用)運転の疑いで検挙されている。警察の検問を受けた際、車内にマリファナの臭いが充満していたという報道もあるが、同容疑者は容疑を否認し、血液検査も拒否している。銃撃の約2ヶ月後に裁判所の聴取が予定されていた。この件が銃撃の動機に結びついているかどうかも、今のところ不明だ。

(内村浩介)

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