韓国教授、サッカー日本代表ユニフォームをナチス旗になぞらえ批判 NYT紙が広告掲載

 28日、サッカー日本代表の新ユニフォームが、『旭日旗』を連想させ「侮辱的」とする広告が、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された。広告は、「残忍な帝国主義の過去を思い起こさせる」旭日旗の使用を批判し、FIFA(国際サッカー連盟)に対応を求めている。

【旭日旗はFIFAの規定違反?】
 批判広告は、ナチズムのシンボル『ハーケンクロイツ』と旭日旗を比較。ナチス旗が使用を禁じられているのに、『戦犯旗』である旭日旗は、いまだに「デザインとして」いくつかの国で使用されていると問題提起している。

 朝鮮日報によれば、広告を企画したのは、「全世界日本戦犯旗退治キャンペーン」を展開する韓国広報専門家のソ・ギョンドク誠信女子大学教授だ。

 ソ教授は、「戦犯旗柄を使用するのは国際スポーツ精神に反するものであり、特に政治的表現を禁止するFIFAの規定に反するものだ。こうしたことを世界の人々に正確に伝えたい」と広告掲載の理由を語った。最終目標は、広報活動を続け、ブラジルW杯で旭日旗柄の使用を禁止させることだという。

【日本の見解は?】
 韓国で日本代表ユニフォームが波紋を呼んでいることは、昨年11月にハフィントン・ポスト日本版でも取りあげられた。サッカーが、たびたび日韓の「意識の食い違いが表面化する場」になっていると同サイトは指摘。ユニフォーム問題もその一つであることを示唆した。

 日本政府としては、「旭日旗は日の丸と並んで日本を象徴する旗であり、自衛隊も長く使用し、国際的にも広く受け入れられている」ことから、使用に関しては問題ないとする見解を、すでに昨年8月に作成している(産経新聞)。

 なおこの広告について、欧米主要紙は特に報道していない(29日17時現在)。

【蛍光色が不評】
 一方、英テレグラフ紙は、W杯開催を前に、出場32ヶ国のユニフォームのデザインを勝手に採点。

 同紙は、日本のアウェイ用ユニフォームについて、5段階評価で「星1つ」と酷評。蛍光イエローで、背中には「筆で描いたような」蛍光オレンジのストライプ入りと紹介し、「ブラジルではスタジアムが未完成という噂を真に受けて、(工事現場で使用する)反射素材を取り入れたようだ」と皮肉っている。

 ちなみに製造元のアディダスには、蛍光色で「ピッチ上での選手の存在感を高める」意図があったらしい。

 他にも、ドイツとスペインのアウェイ用、ボスニアのホーム用、アウェイ用が、星1つの最低評価に終わった。最高の星5つを獲得したのは、開催国ブラジルのホーム用とフランスのアウェイ用だった。

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Text by NewSphere 編集部