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【ローマ法王、異例の退位】海外各紙はどう報じたか?

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 11日の枢機卿会に現れたローマ法王は、ラテン語で「晴天の霹靂」の発表を行った。「高齢により、(身心の)力が法王職の遂行にふさわしくなくなっていると確信するに至った」と述べ、伝統的に終身在位である法王職から、中世以来約600年ぶりの生前退位を宣言したのだ。次期法王は法王選挙会議(コンクラーベ)で選出されるが、今回は、恒例の「9日間の服喪期間」がなく、すぐに手続きを開始できるため、3月末の復活祭までには新法王が誕生する見通しとされる。

 ロンバルディ広報官は、法王は、退位について発表までほとんど明かすことはなく、誰にとっても驚きだったと述べた。ニューヨーク・タイムズ紙は、「たとえ法王が死んだとしても、次の法王が選ばれるだけ」という、めったに動じないイタリア人気質を表すことわざを引きつつ、「死ななくてもこのことわざを引かなくてはならない」という市民の驚きと悲しみの声を伝えた。

 ベネディクト16世(本名ヨーゼフ・ラッツィンガー)は、前法王ヨハネ・パウロ2世の片腕として長らく仕え、2005年4月の死去に伴って、多くの信望を集めて、法王に選出された。周囲の評価は、実直で知的、かつ真摯な「祈りの人」と共通するという。1730年以来の最高齢で選出された法王であり、第二次大戦時のホロコーストに絡み、長らく避けられてきた「ドイツ人法王」でもあった。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、8年間の短い在任期間は決して平穏ではなかった。2006年には、イスラム教の教えを「邪悪」とするビザンチン帝国皇帝の発言を引用し、イスラム教徒から猛反発を受けたほか、聖職者による未成年者への性的虐待が次々と明らかになり、世界中のカトリック教会を震撼させた。さらに昨年は、法王に宛てた内部告発文書が流出し、マネーロンダリング疑惑が浮上するなど、スキャンダルが相次いだ。

 ベネディクト16世は「祈りと誠実さ」をもって諸問題に対応してきたが、従来、保守的傾向を伝えられる人柄からか、抜本的かつ革新的な対応を求める向きから、指導力と現実的な対応能力に関する批判を浴びることも少なくなかったという。この数ヶ月は特に疲労が目立ち、晩年、パーキンソン病による衰えが散見されたヨハネ・パウロ2世に続いて、激務に対する体力不足を懸念されていた模様だ。ベネディクト16世は2010年、法王が務めを果たせないと自覚した場合、座を下りる権利、それどころか義務があると述べており、「覚悟の退位」という見方がされている。

 バチカンの事情通のなかには、今回の生前退位を、保守的で実直な法王の「最初で最後のバチカン改革」と呼び、現代のバチカンが直面する、「本家」ヨーロッパでのカトリック教会の衰退、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの一部での急激な信者の拡大という問題に鑑みて、次の法王選出に「肌の色を問わない」革新を期待する声もあるという。

(Newsphere編集部)

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