火に油? 安倍首相、“これみよがし”に首脳会談積極姿勢も、中韓即拒否

 安倍首相は6日、年頭記者会見にて、中国・韓国それぞれの首脳との会談に意欲を示した。

【安倍首相の発言内容】
 首相は、「前提条件を付けずに」首脳会談を行うべき、と述べた。ただ、現時点では具体的な見通しはないという。

 首相は、中韓両国が強く反発をみせる靖国神社参拝について、「真意」を直接説明したいと述べた。さらに、安倍政権が進める「積極的平和主義」、憲法改正や解釈変更の可能性についても丁寧に説明したいとコメントしている。

 首相は、「中国・韓国との対話を求めることは、アジア地域の平和と安全にとって大変重要」と見ている、とロイターは報じている。

【中韓の怒りはおさまるのか?両国は即拒否】
 ただし同日、中国と韓国は日本との対話を拒否する姿勢を改めて示した。

 ブルームバーグによると、韓国の朴槿恵大統領は記者会見で、「日韓両国間の協力を拡大すべき時に協力の環境が繰り返し台無しとされることを残念に思う」と語った。朴大統領は、両国の緊張関係を招いたのは日本であるとして、安倍首相が首脳会談を実現したいのなら十分な準備が必要であると述べた。

 また中国外務省の華春瑩報道官は記者会見で、安倍首相の靖国参拝が対話の扉を閉ざした、と述べた。そのうえで、安倍首相が関係改善を望むなら、日本の侵略・植民地政策に関する歴史に対峙し、「誠実かつ具体的な努力」をするように要請した。隣国との対話の扉を閉ざしたのは同首相自身であるとも指摘した。

【中国・韓国との関係は一層緊張?】
 世界第2位の経済大国である中国と第3位である日本は、2012年に発生した尖閣諸島問題に起因する緊張激化の影響から立ち直りつつある。

 しかし、尖閣諸島付近における日中の航空機または船舶同士の小競り合いが、軍事衝突に発展するのではという懸念が広がっている、とロイターは報道している。安倍首相は、日本は決して戦争をするべきではないと言明してはいるものの、自国の軍事力を高め、平和憲法を改正することに意欲的である。この動きは韓国と中国を激怒させるであろう。

 首相は、日本国内で憲法改正の議論が深まることを希望するとともに、現政権の平和政策について十分に説明を重ねるなら、韓国と中国にも納得してもらえるとの確信を表明した。

Text by NewSphere 編集部