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「昆虫食」が世界を救う? 日本の「昆虫料理研究会」にも海外注目

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「昆虫食」が世界を救う? 日本の「昆虫料理研究会」にも海外注目

 今、「虫」が来ているという。ペットではない。食用としてだ。各国企業から国連に至るまで食虫に着目しているその訳とは、いったい何なのだろうか。

【人口爆発と食糧難の解決策】
 世界人口は2050年までに90億人に達するという見込みがある。特に中国やインドなど人口が多い国の所得が増加する中、肉食への需要が増えていると米科学技術雑誌「MITテクノロジーレビュー」は伝えている。

 国連の食料農業機関(FAO)が昨年発表したところによると、昆虫の多くは肉と同様のタンパク質やミネラルを含み、かつ脂肪分は肉よりも健康によい良質のものであるという。そこで、各国が食用虫に着目しているというわけだ。

 1999年に東京で発足した「昆虫料理研究会」代表の内山昭一氏は、これまでもレシピ本などを出しており、今後もレインボーカラーのチョコスプレーがけセミなど新たな分野も研究中である、と英デイリー・テレグラフは伝えている。

【なぜ食虫が環境に優しい?】
 内山氏は、栄養面だけでなく環境との共生になる「エコな昆虫食」という面にも着目しているという。いったい昆虫食のどこがエコなのだろうか。

 MITテクノロジーレビューによると、虫の飼育は土地も資源も少なくて済むという。例えば、1ヘクタールの土地で飼育できる虫が含むタンパク質の量は少なくとも年間150トンで、一方大豆は10トンにも満たないとのことだ。大豆は現在、生産量の95%が家畜の飼料として使われており、その代替としても虫が注目されているという。

 虫の飼育が省エネ省スペースであることを身をもって知った経験のある方は、実は多いのではないだろうか。米大学の学生新聞「デイリー・カリフォルニアン」のソフィー・リー氏もそのひとりだ。小学3年生のときに友人がくれた蚕6匹に庭の葉っぱをやっていたら、またたく間に大きな段ボール箱いっぱいの何百匹へと増殖した過去を思い出し、「今考えると、その辺の桑の葉と小さなスペースだけで随分成功した養殖ができたということだ」と語っている。

【克服すべきは心理的障壁】
 リー氏によると、最初にエビを見たアメリカ先住民は「海のコオロギ」と呼んだという。またインド系カナダ人のアルナ・アントネラ・ハンダ氏は「虫は古代からの食べ物で、食虫ブームはある意味回帰」とインドのヒンドゥスタン・タイムズ紙に語っている。

 それでも虫料理が受け入れられるにはまだまだ困難があるだろう、とハンダ氏は言う。やはり一番のハードルは、見た目の気持ち悪さだ。そのため「冷凍コオロギのパックが売り場に並ぶ前に、まずはプロテインバーやパン、チップスなどに混ぜたものなどから始める」ことを勧めている。

 乗り越えるべきは「虫への嫌悪感ではなく、不慣れな食べ物への嫌悪感」と「虫は貧しく洗練されていない地域の食べ物という差別的ハードル」であるとリー氏は述べる。食虫の受け入れは、感覚よりも価値に重きを置くいい機会で、現在の「環境に優しくない持続不可能な食糧慣習」を断ち切るきっかけになる、と訴えている。

 「難しいのは最初の一口。それを越えたら、大体の人は思ったほど大変なものではないことに気付くはず」とハンダ氏は言う。あるいは将来、おやつや食卓に当たり前のように虫料理が並ぶ日が来るのだろうか。日本には旧来からイナゴやハチノコの佃煮などが普通にあるだけに、案外受け入れられやすかったりするかもしれない。

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(Newsphere編集部)

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