サッカーW杯、日本のファンは世界一熱い ツイート数が全体の37%でダントツ1位

 サッカーの第20回ワールドカップが日本時間13日に開幕した。日本の初戦コートジボワール戦は、15日10時から行われる。

 今回の大会は、これまで以上にネット上で盛り上がりがみられるようだ。コンピューターソフト企業アドビは12日、ワールドカップに関するソーシャルメディアユーザーの動きをレポートしている。

 それによると、日本はツイッター上で、世界全体で最も多い37%にあたる発言をしているという。

【日本のサッカーファンは世界一?】
 同レポートを手がけたジョー・マーティン氏は、日本人はツイッターを積極的に利用するし、ACミランの本田圭佑選手やマンチェスターユナイテッドの香川真司選手などの人気選手をワールドカップ代表メンバーに含んでいることを理由に挙げている。

 なお2位はイギリスの11%、続いてブラジル9%、ドイツ8%、アメリカ8%という数字だった。

 また各国のツイッターユーザーの数に占める発言の割合では、ドイツが1位(17%)、日本は2位(11%)だった。

【4年前と様変わりしたネット環境】
 前回大会(2010年)から変わったのは、世界の人々が情報をやり取りする手段だ、とフォーブス誌は報じている。

 2010年は、フェイスブックが一般的になってからわずか2年後のことだった。ピンタレストはサービスを開始してやっと2ヶ月、インスタグラムは始まってさえいなかった。それから4年、ワールドカップの記録者は、サッカー場ではなく、イベントの動きに敏感に反応するSNSの中に存在するだろう、と同メディアは環境の変化を指摘している。

 実際、前述のマーティン氏は、2014年のワールドカップに関するつぶやきは、6ヶ月前に開催されたソチ五輪や、スーパーボウルを超える勢いだという。

 同氏は、ワールドカップという言葉を含むネット上の発言は、2013年6月から1900万回にのぼり、1日平均50万回行われている(フォーブス)と語る。

 ただし、ワールドカップ関連のネット上の発言の全てがイベントに好意的というわけではないようだ。アドビの発表によると、42%のブラジル人は、ワールドカップに悲観的な発言をしている。

【ワールドカップの興奮を共有できるサービス】
 また、ワールドカップをめぐりSNSの利用が世界的に高まっていることから、各プラットフォームは、イベントに関連した動きを活発化させている。

 例えばピンタレストは、スポーツ専門局『ESPN』、大手旅行口コミサイト『トリップアドバイザー』などの協力のもと、試合観戦おすすめスポットを紹介するキャンペーンを始めた。

 ピンタレストのベン・キラモンティ氏は、「ピンタレストでは、サッカーとワールドカップ周辺の情報を求めているユーザーに豊富なコンテンツを提供している。プレイスピン(地図上で写真を整理できる機能)のサービスを約6ヶ月前に始めたが、(ワールドカップの)試合観戦の場所を探すユーザーに情報を提供する好機だった。実際にブラジルに試合観戦に行くことができるのは限られた数の人だけだ。人々が地元のイベントに参加し、他の人と交流しながら試合を楽しむことができればと願っている」(フォーブス)と話す。

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Text by NewSphere 編集部