海外“コンビニで公共料金払えるの?” 便利だけど面倒な日本の現金文化に、驚きの声

 日本で生活する外国人向けに、コンビニで公共料金を払い込む「収納代行サービス」の方法を紹介する記事や投稿がネット上にたびたび登場する。最近もテック系サイト「TechnoBuffalo」で携帯電話の請求書が郵送されてからコンビニに出向き、レジで支払う方法を細かく紹介する投稿が上がり驚きを呼んでいる。コンビニ払いについては何年も前から繰り返し取り上げられているが、いまだに外国人を驚かす日本の奇妙な感覚とはなんだろうか?

【外国人がびっくりなポイント】
 今回の記事に対する読者コメントを覗くと、多くの外国人が目を丸くしているのは、世の中にはオンラインの振込システムや電子マネーという技術があるにも関わらず、ハイテク先進国であるはずの日本でいまだにアナログな現金払いが根強く残っていることだ。しかも、毎月の公共料金等の支払いという定期的な事に対して、パソコンやモバイルからネット上での支払いを行わず、わざわざ店舗に払いに行くという行動は効率が悪いのではないか、また、請求書を印刷して郵送するのは資源の無駄だと指摘する読者もいる。

 中には、「電子マネーよりもコンビニに店員のほうが信用できるということか?」と驚愕の投稿も。また、「請求書の支払いができるコンビニなんて聞いたことないけれども、あったとしても利用はしないわ」や「現金なんて持ち歩きたくない」という意見もある。

【日本人は現金好き?!】
 そう、どうやら日本人はハイテクでありながらも現金好きというギャップが世界的に珍しいようだ。おサイフケータイやカード等の電子マネーが登場してから10年が経とうとしているにも関わらず、実際日常的に利用している人は多くはないようだ。技術的には先を行くものの、実際にそれが人々の間に浸透するにはまだ時間がかかりそうだと米CNNも報じている。

 世界の国々の生活情報サイト「Just Landed」でも、日本ではクレジットカードよりも現金払いが一般的であるため注意するように強調している。海外の多くの国々に比べて日本の治安が良く、高額な現金を持ち歩けるからだとも言われている。

 なお、冒頭に紹介した「収納代行サービス」だが、コンビニとしては、人件費が手数料収入を上回りかねないとして、やめたいのが本音だという。こうした事情が後押しして、日本も近い将来にクレジット払いメインに移行する日が来るのだろうか?

コンビニだけが、なぜ強い? (朝日新書)

Text by NewSphere 編集部