東京-名古屋40分! リニア新幹線に海外から驚きの声

【夢の乗り物】
 いつの時代も、時代の最先端の技術を搭載した乗り物というものは、人々の興味を引き付けるものがあります。それは今日、海外の事情であっても同じことのようです。

 このたび、リニア中央新幹線の本格的な試験走行が開始されたニュースが複数の海外メディアで取り上げられ、多くの読者がそれに対して驚きと感嘆の声を上げています。

【本格的な試験走行開始】
 先月29日に、JR東海が、リニア中央新幹線の走行試験をおよそ2年ぶりに再開しました。今回の実験は、実験線を従来の18.4キロから43キロに延ばしてからは初めてで、営業運転に向けて開発された「L0系」と呼ばれる5両編成の新型車両を使用。最高時速500キロで走行し、高速走行時の車両性能の確認を行いました。

 東京・品川―名古屋間を40分で結ぶリニア中央新幹線。2027年の営業運転開始に向け、準備は着実に進んでいます。

【海外の反応】
 本件を取り上げた記事には非常に多くのコメントが寄せられ、新技術の乗り物に対する関心の高さが窺えます。

 称賛する声としては、

「これこそ、エンジニアたる仕事だ」
「さすがだね、日本は。彼らのこういう仕事ぶりが好きだ」
「日本はこういった素晴らしいものを、国のプライドを持って開発しているね」
「すごく速い、すごくクール、すごく高価」

といったものがありました。

 また、自国の鉄道システムを嘆く声も多数ありました。

「アメリカは鉄道システムに関してはまるっきりダメだね。もう何年も放置されている」
「もしイギリスだったら、それが実用化されるのは2313年だね。その頃にはもう日本人はテレポーテーションを完成させてるだろうけど」

 その他、以下のような独特な反応もありました。

「時速500キロで走る電車で旅行したいとは思わないな」
「とりあえず実験台になってもらおう」
「エリック・レイスウェイト教授(※編注:リニアモーターの発明者)が生きてこの電車を見ることができていればなぁ」

 日本では1962年(昭和37年)に研究が開始され、かつては「夢の乗り物」と呼ばれたリニアモーターカー。

 しかし現在は、夢ではなく現実になっています。営業開始に向けた準備が日々着々と進められ、我々一般客が実際にリニアモーターカーに乗車できる日も近づいています。そのことは、日本人だけでなく、海外の人たちの胸も熱くさせるようです。

Text by NewSphere 編集部