キャリアアップにも効くビズリーチのスカウト活用法とは?

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 社会人になって仕事をこなしてある程度年齢を重ねてくると、社内の人脈も着々と増え、クライアントや上司からの期待にも応えられている、など自分の仕事ぶりに対して自信を持つようになるだろう。給与も入社時に比べると随分上がってきているかもしれない。しかしその一方で、「今の会社」の仕事のやり方しか知らず、「他の会社」でも評価される能力は身に付けてられているのだろうか、と漠然とした不安を抱えている人は少なくない。転職が当たり前になってきているこの時代、いざ自分が転職しようと考えた時にキャリアアップや、年収アップが見込めないといった現実は誰しもが避けたいからだ。

 そうした事態に陥らないために、ある程度のキャリアを経験し、今後も開けたキャリアを展開したいビジネスパーソンは「ビズリーチ」を活用することをおすすめしたい。ビズリーチは年収500万円以上の即戦力人材に特化しており、ヘッドハンターと企業はそうしたビジネスパーソンと効率的にマッチングできるサービスになっている。今回はビズリーチの仕組みとメリット、ヘッドハンターとの上手な付き合い方を伝えることで、あなたのようなビジネスパーソンがビズリーチを有効利用する手助けをしていきたい。

1.ビズリーチの仕組みとは?ビズリーチ流転職方法を解説

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 ビズリーチは国内最大級のハイクラス転職を扱う転職サイトで、ユーザーが登録した「職務経歴書」を見たヘッドハンターからスカウトメールがくる仕組みになっている。ビズリーチはハイクラス転職という触れ込みではあるが、登録に際して必須の条件があるわけではない。スカウトメールを多く受けるには職務経歴書を充実させることが重要となる。ユーザーはスカウト待ちの状態となる事が多いため、今すぐに転職を考えているユーザーよりはもちろん、中長期的なキャリアアップを考えていたり市場価値を確認したいユーザーとの相性も良いだろう。

ビズリーチの利用プランは無料のプランと有料のプランが用意されている
 ビズリーチには無料会員(スタンダードステージ)と有料会員(プレミアムステージ)があり、またプレミアムステージには2通りのプランが用意されている。無料会員が受け取れるスカウトは「プラチナスカウト」のみとなっており、「公募・特集求人」などの特別な求人のみ応募可能だ。

 有料会員は「タレント会員」と「ハイクラス会員」の2種類がある。タレント会員の利用料金は2980円/30日、同様にハイクラス会員は4980円/30日となっている。なおタレント会員とハイクラス会員の違いはユーザーの現年収によってグレード化されているが、利用できるサービスに差異はない。あえて転職したいユーザーも有料化することで、ビズリーチではユーザーとヘッドハンターの立場が対等になり、ヘッドハンターの都合に左右されない転職活動が可能になる。
 
ビズリーチを利用した理想的な転職の流れとは?
 ビズリーチでの転職では企業から直接やりとりする場合と、ヘッドハンターをパートナーとして活用しながら転職活動をすすめる場合がある。企業から直接スカウトされる場合はユーザー自身で企業との面接日や条件、入社日など様々な交渉をこなさなければならない。もちろんヘッドハンターが仲介しない分各ステップのスピーディーさや条件面の待遇は良化が見込まれるが、ずっと自分の力のみでやるとなるとタスクオーバーとなり長続きしない可能性も高い。
 
 ヘッドハンターを利用するとそうした煩雑なやりとりは全て任せられるため、ヘッドハンターと上手に関係を保つことが転職活動を成功する秘訣になるだろう。特にビズリーチではユーザーの職務経歴書を見た多数のヘッドハンターから連絡を受けることになるのだが、ヘッドハンターごとに抱えている求人が違えば得意とする業界も異なってくる。ユーザーとしては様々なヘッドハンターと関係をもつことで様々な求人に触れられるだけでなく「市場価値」を図れる重要な機会となる。またヘッドハンターと関係性を構築していくことで、優良な非公開求人などを薦められるなどのメリットも多い。

2.利用できるサービスの違いとそれぞれのメリットとは?

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通常スカウトとプラチナスカウトの違いとは?プラチナスカウトはスカウト全体で10%しかない
 ビズリーチは企業とヘッドハンターの両方からスカウトがメールが来る仕様になっており、そのスカウトメールにも2つの種類がある。一つは通常のスカウトメールで、ヘッドハンターからの連絡が多い印象だ。スカウトメールを送るヘッドハンターは具体的な求人票を携え連絡しているというよりは、ビズリーチに登録された職務経歴書を見てユーザーと繋がりを持っておきたいという意向が多いように思える。こうしたスカウトメールは内容を精査しながら返信を検討すればよいだろう。
 
 ビズリーチにおけるもう一つのスカウトメールが「プラチナスカウト」だ。プラチナスカウトは出向する側も特別なコストを支払っているため総数が少なく、全体のスカウトメールのうち10%程度と見られている。実際に書類選考が免除され面談が確約されているケースが多く、ユーザーとしては貴重なスカウトになる。無料会員が返信できるのはこのプラチナスカウトのみになるため、プラチナメールを受け取った際には必ず確認するようにしたい。

 ビズリーチを利用した転職成功者のうち、約90%のユーザーがスカウトへの返信を有効活用したと答えており、スカウトメールに返信するのが成功への第一歩と言える。ビズリーチで転職を成功させたユーザーはただスカウトに添付された求人票に反応するだけではなく、ヘッドハンターとのキャリアカウンセリングや新たなキャリアの可能性を探っていたりする。

ビズリーチのヘッドハンターの格付けについて
 ビズリーチのヘッドハンターは「直近6カ月間の採用決定人数」「採用された会員様の決定年収」「送信したプラチナスカウトの返信率」の3項目からビズリーチスコアが採点され、ヘッドハンターの間で格付けがなされている。S,A,B,C,Dの5階級でランク付けされており、トップのSランクとAランクは全体の総数のうち2%程度しか存在していない。そうした高ランクのヘッドハンターとつながりを持てるとキャリアの相談などでもとても心強い味方となるので、優秀なヘッドハンターとの繋がりは大切にしたい。

3.スカウトを利用して上手にキャリアアップする方法

 

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 優秀なヘッドハンターは職務経歴書をくまなく見ている
 ヘッドハンターが対象にするユーザー幅が広がったおかげで、同時にヘッドハンティングの市場が広がってきた。そしてヘッドハンターが優秀な転職希望者と出会いたいと考えているが、転職希望者としては優秀なヘッドハンターと出会いたいと考えているはずだ。ビズリーチでは様々なヘッドハンターからスカウトメールが届くが、優秀なヘッドハンターから手っ取り早くスカウトされるには「職務経歴書」を充実させる必要がある。職務経歴書はユーザー自身が登録するもので、ビズリーチのヘッドハンターはユーザーの職務経歴書を見てスカウトメールを送信する仕組みになっている。

 要は職務経歴書とはヘッドハンターから見える唯一のユーザー像であり、職務経歴書が曖昧な内容だとヘッドハンターとしても具体的なスカウトがしづらい。そうなるとヘッドハンターからも敬遠されてしまうので、優秀なヘッドハンターほど職務経歴書を重視している。繰り返しになるが、ビズリーチで転職を成功させるには優秀なヘッドハンターと出会うことが一番重要なので、職務経歴書は必ず充実させよう。

 ヘッドハンターと交流し、長い目で見てキャリアアップを図れる
 また、ヘッドハンターと繋がりを作ることは転職を成功させること以上に、「自身の市場価値を知る」ことがとても大きな意義を持つ。ヘッドハンターは数多の人事・採用担当者と打ち合わせをして、常に人材市場のニーズをキャッチアップしているプロなので、つながったユーザーの市場価値も実感値として理解している。ひいては市場価値の上げ方もよく知っているので、今後のキャリアに対して的確なアドバイスをしてくれるだろう。そうしたヘッドハンターとの繋がりはキャリアを見通した長い目で見ても必ずプラスになるので、今すぐの転職を考えていなくともビズリーチを始めるメリットは多大であることがわかるだろう。

4.まとめ

 ビズリーチの特徴をおさらいすると、以下の項目が上げられる。

・ハイエンド層の求人が充実したスカウト型転職サイト
・無料プランと有料プランがある
・ヘッドハンターが数多く、いかに好条件のスカウトをされるかが重要
・優秀なヘッドハンターとつながるには、「職務経歴書」の充実を!
・ヘッドハンターとつながることは長い目で見てもキャリアアップに適している

 ビズリーチは「いかにスカウトと付き合うか」ということが、転職活動と並びに、今後のキャリアアップに向けて重要なポイントになる。自身のキャリアと向き合うときに、あなたにとってビズリーチは少なくない手助けをしてくれるはずだ。

Text by NewSphere 編集部