マンCが18歳のeスポーツ選手と契約 続々とプロスポーツチーム参入でメジャー化加速か

 海外の一流スポーツチームが相次いでプロゲーマー……もといeスポーツ選手と契約を締結した。報じたブルームバーグの記事によると、英名門サッカーチームのマンチェスター・シティ、ウェストハム・ユナイテッドの参入に続き、現在少なくとも3つのNFLチームがeスポーツ選手との契約を検討中だという。

 各ゲーム会社も、eスポーツがメジャーな競技に成長するよう、トーナメント開催やTV・ネット中継などの体制を急ピッチで整えている。世界中の若者が憧れる海外一流チームが相次いで参入したことで、eスポーツが一気にメジャーになる可能性がある。

◆若い男性を中心に人気急上昇!日本でも『日本eスポーツ協会』が設立
 英ガーディアン紙も、今月6日にマンチェスター・シティが18歳のeスポーツ選手と契約したことを報じていた。同紙は、今年2月にドイツのヴォルフスブルクが22歳の選手と、5月にはウエスト・ハムが24歳の選手と契約したことにも触れ、eスポーツの勢いを伝えた。

 前出のブルームバーグの記事によれば、eスポーツは若い世代の男性を中心に人気が急上昇中しているという。「サッカーとNFLという二つの“フットボール・チーム”は双方ともに、プロフェッショナル・ビデオゲーミングの高まる人気に便乗するチャンスを獲得した。デロイト社によると、eスポーツの市場規模は今や5億ドル。観客のほとんどがミレニアル世代で、選手の75%が18~34歳、80%以上が男性だ」(ブルームバーグ)

 eスポーツに関するニュースを配信するウェブメディア『dexerto.com』は、現時点でeスポーツに参入しているプロサッカーチームのリストを公表。上記2チームの他に、シャルケやバレンシアなど錚々たるチームが名を連ねた。

 ひと昔前までは、“ゲーマー”と言えばインドアで非アクティブというのが世間の共通認識。一般的には、どちらかというとネガティブな印象を持たれがちだった。しかし最近では、梅原大吾選手を筆頭に、国際的に華々しく活躍して大金を稼ぐ日本人プロゲーマーが増え始めているようだ。昨年には『日本eスポーツ協会』が設立され、国内におけるeスポーツの普及活動を進めている。

 国際的な舞台で活躍する日本のeスポーツ選手チームの公式画像を見てみると、サッカー選手のような洗練されたスポーツウェアを身にまとい、アクティブでスタイリッシュな印象だ。

◆リビングルームでやるインドアな趣味から、大観衆を集めるスポーツへ成長
 米ウォール・ストリート・ジャーナルも、5月24日の記事で昨今のeスポーツ人気について、「リビングルームでやる趣味から、大観衆を集めるスポーツに変化した」と説明する。同紙によれば、ゲームのコンテスト自体は昔からあるという。ここ5年で急激に発達・普及したeスポーツの最大の特徴は、「チームプレーとライブストリーミング・ビデオの組み合わせ」。これこそが、世界中の多くの観客を熱狂させる要因なのだそうだ。

 各チームが契約した選手はいずれも若く、Youtubeやライブストリーミング配信を通して積極的に情報発信するなどインターネットにおける存在感も強いのが特徴。英BBCは7日の記事で、この現象について「サッカークラブにとってeスポーツは“カネになる”スピンオフ(派生)競技だという認識が広まりつつある」と解説。テクノロジーの発達により、スポーツの形も大きく変化し始めている。

Text by 月野恭子