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ラグビーW杯:英紙“日本が8強に進んでほしい” 予想外の大活躍に世界から賞賛の声

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ラグビーW杯:英紙“日本が8強に進んでほしい” 予想外の大活躍に世界から賞賛の声

 ラグビー・ワールドカップで日本代表の快進撃が続いている。初戦で強豪南アフリカに歴史的勝利をおさめ、第3戦では体格に勝るサモアを撃破した。開幕前は予想だにしなかった日本チームの活躍に、多くの海外メディアが称賛を送っている。

◆国内のラグビー人気も絶好調
 日本がラグビーW杯で最初に勝ち星を挙げたのは、1991年のジンバブエ戦。以来勝利のなかった日本が、今大会の初戦で世界ランク3位(現在は4位)の南アフリカを下したことは、最大の衝撃として国内外で大きく報じられた。2戦目のスコットランド戦は完敗だったが、3戦目のサモア戦は快勝。英ガーディアン紙は、この勝利で日本が「ただの一発屋」でないことが証明されたと述べ、「このような快走を開幕前に想像した人はほぼ皆無だ」と報じている。

 W杯主催者のワールド・ラグビーは、サモア戦をテレビ観戦した人は、日本国内で2500万人に上ったと発表。この数字は、2007年大会の英仏戦でのフランスのテレビ視聴者数2070万人を上回るもので、1国のテレビ視聴者数としては大会史上最高となった。ワールド・ラグビーは、2019年のW杯日本開催を前に、日本でのラグビー熱の高まりを歓迎。チーフ・エグゼクティブのブレット・ゴスパー氏は「素晴らしいプレーで日本が今大会全体に火をつけた。彼らのプレースタイルが世界中のラグビーファンの気持ちをつかんだ」と述べ、大会盛り上げに一役買う日本チームの活躍に大喜びだった(AP)。

◆選手にも注目が集まる
 南ア戦での勝利で、選手たちへの注目度も一気にアップした。ニュージーランドのスポーツメディア『Stuff.co.nz』は、突然、そして予期せずに、ラグビー界でもっともホットになった日本チームのニュースを皆が求めていると述べる。南ア戦後の会見には、雨にも関わらず多くの記者やカメラマンが待ち構えており、滞在先のホテルのスタッフは、南アを破った日本チームの帰りを、レッドカーペットを敷いて待っていてくれたという。また、街に出れば背中をたたかれ、その勇敢さに称賛を送られるという、特別な扱いを受けたらしい(Stuff.co.nz)。

 メディアや世間からの注目にどう対応しているかと聞かれ、「慣れてない」と戸惑いを見せつつも、「得意になりすぎないよう、自分たちが注意しなければ」という自国出身でキャプテンの、リーチ・マイケル選手の真摯な言葉を『Stuff.co.nz』は報じている。日本チームには、他に数人のニュージーランド出身選手がいることもあり、同メディアは好意的に日本の躍進を伝えている。

 個人として最も注目されているのは、フルバックの五郎丸歩選手だろう。元ラグビー・イングランド代表でテレグラフ紙のコラムニスト、ブライアン・ムーア氏は、南ア戦での活躍で同選手を「ヒーロー・オブ・ザ・ウィーク」に選出した。AFPはその顔立ちの良さから、同選手を「漫画のヒーロー」のようだと表現。しかし、南ア戦で24点を上げるなどの今大会での大活躍の裏には、長い不遇の時代があったと述べている。

 日本のメディアは五郎丸選手を未来のスターと持ち上げているが、29歳の彼にとって、今大会が初めてのW杯であるという事実はほぼ無視されているとAFPは指摘。デビューは19歳だが、その早熟な才能は以前の代表監督たちに見過ごされ、現在のエディ・ジョーンズ監督就任後、花開いた苦労人だと述べている。人柄、才能ともに五郎丸選手を高く評価するAFPは、日本ラグビーの運命は最良の人物に託されたと、熱いエールを送っている。

◆ベスト8入りを望む声は海外からも
 ベスト8入りを目指す日本だが、次のアメリカ戦に勝っても、トーナメント敗退の可能性はあり厳しい状況だ。ガーディアン紙は、今大会のトーナメントは、日本がいなければ確実につまらないものになるだろうと主張。中立な立場にあるなら、だれもが満場一致で日本をベスト8に進めたいと思うだろうと述べた。

 歴史的勝利で大会のスターとなったラグビー日本チーム。さらなる活躍を、日本だけでなく世界が望んでいるようだ。

(山川真智子)

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