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中国で映画『ドラえもん』記録的ヒット 興収歴代最高『カンフー・パンダ2』超える勢い

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中国で映画『ドラえもん』記録的ヒット 興収歴代最高『カンフー・パンダ2』超える勢い

 中国で、先月28日に公開が始まった映画『STAND BY ME ドラえもん』が大ヒットしている。31日日曜日までの4日間で興行収入は早くも47億円を突破した。日本映画が中国で上映されるのは約3年ぶり。ドラえもんは中国の20~30代にとって、「子供時代の共通の思い出」として深く根付いているという。

◆中国国民のハートをキャッチするドラえもん
 映画『ドラえもん』が中国のアニメ映画の記録を塗り替えている。フォーブス誌の寄稿記事によると、31日の興行収入は8800万元(17.6億円)に上り、『カンフー・パンダ2』が持っていた1日の興収記録を塗り替えた。公開から4日間の興収でも、『ヒックとドラゴン2』の記録を上回った。ちなみに、日本で昨年8月に封切られた際は、公開開始後3日間(週末含む)の興収が約10億円だった。

 記事によると、2011年の『カンフー・パンダ2』が持つ、中国国内でのアニメ映画の興収記録9260万ドル(115億円)の更新をうかがう勢いであるという。

 また、本作の世界全体での興収は、中国での上映開始前の時点で8600万ドル(106.7億円)と、日本映画としてはすばらしいものだったが、中国での上映によってこれが倍以上になるかもしれない、と語っている。

 中国の映画評価サイト「豆板(Douban)」では10点中8.6点を獲得している、と米エンターテインメント情報誌「ハリウッド・リポーター」ウェブサイトが28日の記事で伝えている(1日時点では8.4点)。

◆「ドラえもんと一緒に育った」
 普段は日本に対する強硬な姿勢の記事も少なくない環球時報が、この映画に関しては非常に好意的なレビューを掲載している。ドラえもんは、中国の20~30歳代にとっては、世代共通の子供時代の思い出であり、この映画はその思い出に連れ戻してくれるものだという。ハリウッド・リポーターも、あるネットユーザーの「子供時代の良い思い出。ドラえもんと一緒に育った」というコメントを紹介している。

 環球時報によると、中国にドラえもんの漫画が紹介され始めたのは1980年代後半で、テレビアニメのほうは1989年に地方局で、1991年に全国放送が始まったという。

 実は、中国ではこれまで、ドラえもんの劇場版映画の興収は振るわなかったそうだ。『のび太の恐竜2006』『のび太の新魔界大冒険』『のび太と緑の巨人伝』が、日本での公開翌年に中国でも上映されたが、興収はそれぞれ2170万元(現在のレートで4.34億円)、1450万元(同2.9億円)、590万元(同1.18億円)しかなかったという。このため、2010年の『のび太の人魚大海戦』の上映はキャンセルされた。環球時報によると、宣伝不足と、劇場版オリジナルストーリーに観客のなじみがなかったことが原因らしい。

 その点、本作は、のび太とドラえもんの出会いから「別れ」(「さようならドラえもん」)まで、漫画の名作エピソードをつなぎ合わせており、懐古にふける大人も、ドラえもんを初めて見る子供も楽しめるものになっている、と記事は語る。

 さらに、今は大人になっているドラえもんファンこそ、感情をより揺さぶられるかもしれない、としている。例えば、しずかが父親にお別れの言葉を言うシーンは、親元をすでに離れている観客のほうが容易に理解するだろう、と語っている。

 3D CGのため、見た目はかなり変わったように感じられるけれども、中心となるストーリーは確実に、私たちの最も感動的な思い出をよみがえらせるだろう、と記事は語っている。ドラえもんを大切に思う気持ちが記事に現れている。

◆中国ではおよそ3年ぶりの日本映画上映
 実は、中国で日本映画が上映されたのは、3年近くぶりのことだった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙ブログ「日本リアルタイム」によると、中国当局は、中国国内で公開される海外映画の数を年間30本ほどに厳しく制限しているという。その大半はハリウッド映画で占められるそうだ。

 2012年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化し、日中関係が悪化して以来、日本映画の上映は中国国内では許可されていなかった、とWSJ紙は伝える。ハリウッド・リポーターによると、最後に上映された日本映画は、2012年7月の『ウルトラマンサーガ』だった。ドラえもんが中国に戻ってきたことは、日中関係が回復しつつあることの表れと考えられている、と記事は語っている。

 フォーブス誌の寄稿者ロブ・ケイン氏は、中国の習近平国家主席の意向により日本映画の上映が復活した、との見方だ。習主席は、日中の文化交流の重要性を公の場で称揚している、と氏は語る。

 5月には日本の観光団体関係者など3000名規模の「日中観光文化交流団」が北京を訪れ、日中友好交流大会に出席した。この大会で習主席は談話を発表し、両国の民間交流の重要性を強調した。WSJ紙は、習主席が「意外にも」日本の交流団を歓迎した、と伝える。そして、ドラえもんの映画上映も、このような日中関係改善のしるしに連なるものだ、と語っている。

◆日本の姿を海外に伝える大使を務めるドラえもん
 ドラえもんが、2008年に日本の「アニメ文化大使」に就任していることを、フォーブス誌、環球時報が伝えている。外務省で行われた就任式で、当時の高村正彦外務相はドラえもんに「『アニメ文化大使』として世界各地を飛び回り、日本がどんなところなのかを紹介していただきたい」と語ったという。

 フォーブス誌は、高村大臣は良いところに目を付けた、と評する。歴史問題や領有権問題での対立を和らげることはなさそうでも、ドラえもんは中国で、日本への好意を大いにもたらしている、と語る。

 環球時報は、ドラえもんはその後、2013年に、2020年東京オリンピック招致の招致スペシャルアンバサダー(特別大使)にも就任したことを伝える。ドラえもんが、尊敬、友情といった価値観を体現していることが、オリンピック誘致を成功させる上で重要な支援になった、と語っている。

 けれども、ハリウッド・リポーターによると、中国の一部メディアは昨年9月、ドラえもんがそうした大使を務めていることを難じて、ドラえもんは文化侵略の道具だなどと主張する論陣を張った。しかし、多くの中国国民は、この批判をまともに取りあわなかったようだ。

(Newsphere編集部)

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