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『私の男』、モスクワ映画祭グランプリ “無表情に徹する”浅野忠信の演技に海外注目

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『私の男』、モスクワ映画祭グランプリ “無表情に徹する”浅野忠信の演技に海外注目

 6月21日、熊切和嘉監督の『私の男』がモスクワ国際映画祭で最高賞のグランプリ(最優秀作品賞)を受賞、主演の浅野忠信さんも最優秀男優賞を受賞した。モスクワ国際映画賞での受賞は、1999年、新藤兼人監督の『生きたい』以来となる。

 台湾での映画祭に出席のため不在であった監督と、浅野忠信さんに代わり、モスクワの日本大使館員が賞を受け取り、両受賞者からのメッセージを読み上げた。海外メディアが大きく取り上げている。

※一部、本作の内容にふれる記述があります。

【国際的な評価】
 『ハリウッド・リポーター』では、若い女性が自分の養父に抱く執着心を熊切和嘉が描いた、と報じている。桜庭一樹さんの直木賞受賞作の映画化作品で、冬の北海道の小さな町を舞台にしている。前作『夏の終り』同様、若い主人公の異常ともいえる執着を表現している、と同誌は論じた。

 6月14日の日本公開時にはあまり評判を呼ばなかったが、今後国際的な評価が期待できると『ハリウッド・レポーター』は報じている。モスクワ国際映画祭に続き、7月9日にニューヨーク・アジア映画祭、秋にはスペインのサン・セバスティアン、韓国の釜山で公開されることになっている。

【作品の考察】
 二階堂ふみ演じる花は、津波で家、家族、すべてを失くし、唯一の遠縁に当たる浅野忠信演じる淳悟に引き取られる。「今日から俺はお前のもんだ」との口約束で始まる2人の関係は、10代の少女の養父への異常なまでの執着を招いていく。互いの心の隙間を埋め合って親子関係を築く2人は、ある時点で肉体的な関係を持つ。周囲の人々との葛藤が生まれ、やがて2人はある秘密を持って東京へ逃げることになる。

 浅野忠信は花の保護者であるときも、恋人であるときもどの場面でも無表情に徹している、と『ハリウッド・レポーター』は報じている。ストーリーが第二章に入り、2人が過去から逃げて東京に行き、淳悟が貧しいタクシー運転手に身を落とすとき、また花が少しずつ淳悟から離れていくときもそのスタイルは変わらない。

 『ハリウッド・レポーター』は、ゴミとたばこの空き箱があふれる淳悟の部屋と、常に手入れの行き届いたこぎれいな花の部屋の対照は、米作家ウラジミール・ナボコフの『ロリータ』や、フランスのアンドレ・デルヴォー監督の『髪を短くした男』にも通じるテーマがあると分析する。少女の魅力に取りつかれた男の人生は崩壊し、少女は成長しありふれた人生のルールやリズムに適応していく。異なるのは『私の男』の、意味深なエンディングだ。


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