“父の日には日本産ウイスキーを贈ろう”、海外メディアが特集 “繊細で上品な香り”と絶賛

 15世紀頃からアイルランドで薬として作られてきたウイスキーが嗜好品となり、欧米では500年以上もの歴史を持つのに対して、日本での歴史は100年にも満たない。しかし、日本らしさを活かした酒造方法を重ねつづけたジャパニーズウイスキーは、今海外でぐんぐんと人気を伸ばしている。実際に今年の父の日(6月15日)へ向けて海外各紙がプレゼント特集を組んでいる中で、サントリーの白州や山崎がしばしばお勧めされている。

【イチオシはサントリー白州】
 父の日にはウイスキーを贈ろう!と、呼びかけているフォーブス紙の特集の中で、一番初めに紹介されているのが白州18年だ。日本のウイスキーが広まってきているとはいえ、きっとまだ試したことのないお父さんたちもいるだろう。そんな中、香り高く、かすかにスモーキーな白州で父親に新しい体験をプレゼントしようということらしい。英ミラー紙でもサントリー白州や山崎をお勧めしている。大人の男性の会合で話の種になるはずだと太鼓判を押している。

 また、男性向けショッピングサイト「wingtip」では、父の日のプレゼント特集の一環として日本のウイスキーを購入した場合は特別デザインの風呂敷でラッピングするサービスを企画しているようだ。ウイスキーと共に日本の文化も色々と発信されるのは喜ばしい。

【お勧めの楽しみ方】
 海外ではバーだけでなく日本食レストランでもしばしばメニューに登場するほど、広く流通するようになった日本のウイスキーだが、ワシントン・ポストはその楽しみ方を改めてまとめている。

 まずはストレート。日本ではソーダや水割りが一般的としながらも、はじめはそのままのウイスキーを味わってみるべきだという。この場合は料理と一緒ではなく、あくまでもウイスキーそのものを楽しむべきだとしている。

 そして、次は食事と一緒に楽しむこと。日本のウイスキーは他の国のものに比べて口当たりが軽く、フルーティーな味わいが特徴的。そのため、料理と喧嘩しにくいという。アメリカのレストランではホタテやサーモンなどのシーフード料理と一緒にお勧めしており、評判も良いようだ。

 さらに、3番目にはカクテルに使用する楽しみ方。特にスコッチベースのカクテルでスコッチの代わりに入れてみると良いらしい。同紙では、ブラッド・アンド・サンドに白州を使用することで、スコッチブレンドにはないミント的な爽やかさが出ると紹介している。

 特にスコッチが好きなウイスキー愛飲家はきっと日本のウイスキーも好きになるだろうとフォーブス紙は述べている。スコッチに近いとされているが、強力な香りが特徴の欧米のスコッチよりも日本のものは繊細だ。物足りないと感じる人もいるかもしれないが、それを上品だと捉えて虜になる人もいるようだ。ウイスキー製造の歴史は浅くとも、日本のウイスキーを好む層は確実に増えているようだ。

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Text by NewSphere 編集部