大人気『アナと雪の女王』、3千円のぬいぐるみがネットで18万円に!?

 27日、ウォルト・ディズニー・ジャパンは『アナと雪の女王』の日本の興行収入が200億円を突破したと発表した。また、世界興行収入は歴代興収ランキングの5位に浮上した。アメリカの上映開始からすでに半年以上が経過しているが、いまだに人気は留まるところを知らない。アカデミー賞を始めとする多くの賞を受賞し、記録的な興行収入を更新し続けている。

【歴代興行収入4位】
 タイム誌によると、2001年に公開された『ハリー・ポッターと賢者の石』以来の200億円突破で、国内の歴代興行収入4位に入った。11週間連続首位をキープという、日本での成功が大きな要因であるという。BBCは、多くの人が日本語吹き替えとオリジナルの両方を鑑賞したため、国内ではチケットの売上が1560万ドル(15億8700万円)に上っている、と報じた。

 3月にはアカデミー長編アニメ映画賞と、イディナ・メンゼルの歌う『Let It Go』が歌曲賞を受賞している。またアニメ映画として史上最高の興行収入、最速ペースのDVD売上、2014年最初の100万枚の売上を上げたアルバム、など他にも多くの記録を打ち立てた、とタイム誌は報じる。30億ドルの突破は難しいにしても、今後もデジタルデータのダウンロードやDVD販売によって売上を伸ばすと見ている。

【過去の人気作品との比較】
 一方でタイム誌では、ランキングに通貨の変動は反映されていないので、新しい映画がより成功する映画となる傾向がある、とした。

 あるブロガーが世界的なヒット『風と共に去りぬ』の当時世界で4億ドル(407億円)の興行収入を2011年のドルに換算したところ、32億3900万ドル(3300億円)になった。この計算では、『アナと雪の女王』は17位ということになる。また別のブロガーが計算したところによると、『白雪姫』が67億2900万ドルで1位、『アナと雪の女王』は27位だった。

【作品の魅力】
 別のタイム誌の記事では『アナと雪の女王』の魅力についても取り上げている。ただの映画ではなくすでに生活様式となっており、子どもばかりでなく大人も夢中になっている、とした。

 関連商品を購入する人が多く、ディズニーストアでは購入数を制限するほどだという。再入荷される作品の衣装は抽選で購入者を決定、eBayでは30ドル(3000円)のぬいぐるみが1750ドル(17万8000円)で売られている。

 ミュージカル化の予定もあり、詳細は決定していないもののファンの間で期待が高まっている。アメリカのテレビドラマ、ディズニーパークに早くも登場、アトラクションは300分待ちだという。

 YouTubeではヒロインのヘアアレンジ方を教える10万件以上の動画が投稿されている。髪型をファッションに取り入れるハリウッドセレブもいる。また『Let It Go』は2億2600万回再生されている。ビルボードでは13週間連続トップを記録、多くの歌手にそれぞれのバージョンで歌われている。

 作品最大の魅力は、ディズニーが従来のロマンティックな展開を捨て、強い女性と姉妹愛を描いていることだ、とタイム誌は指摘する。女性が力を持つ映画はヒーロー映画と同じくらいのヒットになることが今回の成功で証明された、とした。

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Text by NewSphere 編集部