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“偽物”和食も歓迎!? 和食文化遺産登録の仕掛人が危機感 変わりゆく日本の食文化

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“偽物”和食も歓迎!? 和食文化遺産登録の仕掛人が危機感 変わりゆく日本の食文化

 和食は昨年、ユネスコの無形文化遺産に登録された。海外での評価が上がる一方で、日本人の和食離れを危惧する声が聞かれる。海外メディアは日本の食文化の変遷を通じて、海外でのイメージとは異なる、日本国内での和食の実態を論じた。

 京都の老舗料亭、菊乃井のオーナーシェフ村田吉弘氏は、日本国内での和食への評価が薄れつつあると危惧する。「和食は絶滅しつつある。“文化遺産”登録自体が、失われつつあるものを守ろうとする動きだ」と、村田氏はロイターに語った。「日本人は日々西洋の食品に依存し、日常的に食べる簡素で伝統的な食事のアイデンティティーを喪失した」と指摘する。

【伝統を将来に伝える】
 ロイターによると、京都を拠点にする特定非営利活動法人、日本料理アカデミーの活動の一環として、村田氏は地元小学校を訪れ、昆布と鰹節でとっただしを子どもたちに味わってもらう活動を行っている。「だしの美味しさを子どもに伝えたい。子どもが気に入って作って欲しいと母親に頼むように、まず子どもに伝えている」と語る。

 また村田氏は、海外でも正確な和食の理解を広めたいと話す。日本料理アカデミーは、来年のミラノでの博覧会に向けて英語、イタリア語、日本語で200ページの和食についての本を出版するという。

 村田氏は、和食に親しむきっかけとなる海外の“偽物”の和食を歓迎する。「和食はまだ苗木で、必要のないたくさんの葉が生えている状態」と例える。「葉はそのままにして、幹を太くしていきたい」と、熱意を語った。

【和食のイメージ】
 アメリカの食情報サイト『Good Food World』は、「変わりゆく和食文化」という記事で、アメリカでの和食のイメージと実際の和食の違いについて論じている。アメリカ人は、和食というと、すし、照り焼き、インスタントラーメンを連想するという。また、日本人はアメリカより優れた食習慣を持ち、健康的であると考えられている。しかし、筆者は日本を実際に訪れてから認識が変わったようだ。

【時代とともに変化する和食】
 筆者は、和食とは何かという問いのもとに、和食の歴史に触れている。島国であり、常に他国との貿易に頼らなければならなかった日本は、貿易によって世界から最高の商品を集め、日本固有のものにしてきた。例えば日本の料理、文化として今日知られている米、豆腐、醤油、味噌はすべて中国から伝来している。また、パン、天ぷら、揚げ物、カツレツなどは、ポルトガルの貿易商人やイエズス会の宣教師によって伝わった。記事は、和食文化が真に独自の進化を遂げたのは、約200年続いた鎖国政策下の江戸時代だと指摘する。

 鎖国が解かれると、外国人が再び和食に影響を与え始め、肉、コーヒー、チョコレート、またパンやパスタなどの小麦製品の需要が増え始めた。第二次大戦後は、アメリカ側の思惑もあり、日本人は伝統的な米主食の食生活から高カロリーな小麦パンを主食とする生活に変わっていった。マクドナルド、ケンタッキーフライドチキンなどの、安価で高カロリーな西洋のファストフードチェーンにも影響されている、と記事は指摘する。加えて、鎖国後そして第二次大戦後、西洋の食べ物を食べることは富と洗練の象徴となったと。

 同記事はは、伝統的な一汁三菜から栄養バランスの悪い食事に変わり、結果として肥満度、コレステロール、糖尿病の確立が上がった、と報じている。伝統的な食生活は忘れられ、日本ですら記録は限られていると結んでいる。

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(Newsphere編集部)

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