“味噌スイーツ”がNYで話題に? アイス、チーズケーキ、ブラウニー…日本と異なる多彩なレシピ

 和食には欠かせない食材である味噌だが、海外もその味に注目している。日本人とは異なる、クリエイティブな味噌の使い方をする人も存在し、料理における味噌の可能性は広がってきているようだ。

【味噌を使ったスイーツが登場】
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙には、味噌をスイーツに使い始めたアメリカ人に関する記事が掲載されている。その人物は、ニューヨークでKyotofu(京とうふ)という、日本風のスイーツを販売する店を運営している、ニコール・ベルメンソロ氏である。

 同氏は、日本滞在中に、味噌汁、ソース、マリネなど、味噌の多様な使用方法に感激したものの、日本人は味噌をスイーツには決して使用しないことに気付いたという。味噌は、チョコレートに合うのではないかと考えだしたのはその時で、その後は、キャラメルやバニラにも味噌が合うことを発見した。

 Kyotofuでは、味噌を使用したブラウニー、チョコレート・タルト、カップケーキ、アイス、ラズベリー・タルトや、味噌味の餅などが販売されている。

 ベルメンソロ氏と料理本を執筆することになったエリザベス・ガニンソン・ダン氏は、味噌はスイーツの防腐剤としての役割も果たすことを指摘している。

【肉にも野菜にも】
 英ガーディアン紙には、味噌を日常的に使用している、ニジェール・スレイター氏による記事が掲載されている。同氏の冷蔵庫には味噌が常備されている。また同氏は、日本における味噌の伝統的な使い方よりも、鶏肉、牛肉、野菜、麺、ホウレンソウやチンゲン菜を使った料理に味噌を使用することを好んでいるらしい。
 
 同氏は、インスタント味噌汁もバカにしないと述べたうえで、家で味噌汁を作った場合は、味の濃さを好みに合わせて調節することができ、白味噌、赤味噌の選択も自由にできる、と述べている。

【味噌を使った、様々な料理のレシピ】
『Food network』(アメリカの料理専門のケーブルTV局)のサイトにも、味噌を使った様々なレシピが紹介されている。「miso」で検索すると100件以上のレシピがヒットするほどバリエーションは豊富だ。以下のレシピはその一部である。

焼き鮭を味噌と生姜でマリネしたもの
味噌とハチミツで焼いた魚
焼いた鶏肉をレタスで包み、ゴマと味噌ソースを添えたもの
味噌でマリネにしたホタテガイを焼いたものに、ヒジキサラダを添えたもの
味噌とトウモロコシのスープ
味噌で焼いたベーコンとアスパラガス

 魚料理や肉料理に味噌を使ったレシピが多く、また、ハチミツやトウモロコシといった甘みのある食材にも使われる傾向があるようだ。

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Text by NewSphere 編集部