インスタグラムで1日100万円稼いだ、NYの写真家が話題 秘めた収益力に注目集まる

 ニューヨークのブルックリン在住の写真家、ダニエル・アーノルドが時の人として脚光を浴びている。iPhoneやカメラで撮った写真をインスタグラム上で売り、1日に10,000ドル以上稼いだのだ。

 34歳の誕生日の前夜、失業中だったアーノルドは来月の家賃をどうやって工面しようか悩んでいた。突然ひらめいた彼は、インスタグラムに次のようなメッセージを載せた。

 「ハロー、僕はこの瞬間に34歳になった。この日一日だけ、僕のインスタグラムにある写真(4×6サイズ)をどれでも一枚150ドルで売る。こんな大安売りはもう絶対にないと約束する。もし興味があったら、欲しい写真のスクリーンショットを僕のメールアドレスまで送ってくれ。Paypalの請求書を送る。サイン入りの写真は、その後に送るからね。簡単だろ。僕の誕生日おめでとう。みんな大好きだよ。」

 物凄い反響があった。注文が殺到したのだ。その日の終わりまでに71枚の写真が売れた。アーノルドは15,000ドル相当の注文を受け、5,000ドルを手にした。

 1,000以上の「いいね」がついた写真なら何でも、1,000ドルの前払で買い取ると申し出た人もいた、とフォーブス誌は報道している。「スパイダーマン」や「127時間」等で有名な俳優ジェームズ・フランコもアーノルドの写真を購入した。

 アーノルドが、インスタグラムにおいて、たった1日で10,000ドル以上も写真を売り上げることができたのはなぜだろうか。

【インスタグラムにおける最高のカメラマン】
 アーノルドはネット世界では知る人ぞ知る存在である。2年前、ゴーカーから「インスタグラムにおける最高のカメラマン」と評された。ビーチで日光浴をしているトップレスの女性の写真を載せたため、インスタグラムのアカウントが停止された時のことだ。

 アーノルドの写真は「買う価値がある」、「素晴らしい」と『デイリードット』は称賛している。彼は、魅力的で、常に変化し続けるニューヨークの素顔をカメラに収める。街の様子、地下鉄の乗客、無意識な瞬間の素顔をとらえた写真である。

 現在、アーノルドのアカウントには、30,000人のフォロワーがいる、とニュースコムは報道している。

 この出来事により、インスタグラムの潜在的収益力が明らかになった、とニュースコムは指摘している。また、インスタグラムには、有名人がステージ裏の写真を載せたり、自分が朝食に何を食べるか世界に発信するよりも、有益な活用方法があることが証明された。

iPhoneでいい写真を撮る魔法のテクニック (エクスナレッジムック) [amazon]

Text by NewSphere 編集部