世界初のキットカット専門店、池袋にオープン 日本限定品の数々を海外ファンが羨む

 世界初のキットカット専門店「キットカット ショコラトリー」が1月17日、西武池袋店にオープンした。

【味の種類の豊富さに海外から驚きの声が】
 キットカットは1973年にイギリスから日本に上陸したチョコレート菓子で、世界的認知度の高いお菓子の1つだ。中でも、日本が最もキットカットの商品開発に力を入れていると言っても過言ではないだろう。

 海外メディアは、キットカット専門店のオープン情報とともに、日本では様々な種類の味が揃っていることも紹介している。対して、海外で販売されているキットカットの味の種類はせいぜい2~3種類で、基本的な、ミルク、ダーク、キャラメルが中心だ。たまにチャレンジしてココナッツ味やミント味が出るくらいだ。

 キットカット発祥の地であるイギリスのサイト「ザ・プレス」では、「キットカットの日本での人気はカルト的。日本は世界のキットカット市場において特別な国で、専門店のオープンはとても我々をワクワクさせてくれている」というキットカット国際ブランドマネージャーの声を掲載している。

 また『Kotaku』の記事に対しては、「自分たち(イギリス人)が生み出したのに、なんで1種類しかないんだ?おかしいだろ」など、日本を羨むようなコメントが見られた。

 一方、英ミラー紙は、「日本は紫イモ味を含むたくさんの変な味のキットカットを販売している」と今回の専門店オープンを伝える記事で、冷ややかな目線で紹介している。

【日本のキットカット専門店の凄さとは?】
 キットカットと並んで知名度の高いチョコレート菓子の大型専門店といえばM&Msチョコレート。日本への出店はまだないが、アメリカとイギリスに5店舗展開しており、店舗の広さも1時間は余裕で遊べるほどだ。ただ、チョコレート商品よりもキャラクターグッズの方が、はるかに店舗の売り場面積を占めているのが実情だ。

 そんなキャラクター勝負のM&Msの専門店と違って、日本のキットカット専門店は味勝負。海外のキットカット市場は、専門店を出せるほどの味の種類もなければ、一番安いチョコレート菓子レベルの認識。そんなキットカットが専門店を出したということで、海外メディアが騒然としているのだ。

【日本のお菓子業界の動きに外国人の反応は?】
 ちなみに、海外のお菓子ブランドで日本限定の味を発売しているのはキットカットだけではない。チートスのマウンテンデュー味、ドリトスのエビマヨネーズ味などが、海外メディアで紹介されている。

 これに対してネット上では、「誰が食べるんだ?!おいしくなさそう!」という批判の声が目立っていたが、キットカットに関しては「おもしろい!」という反応が多くみられた。

・もうすぐ日本に旅行に行くんだけど、色んな味をトライしてみることを“やる事リスト”に加えたよ!
・日本はキットカットが好きすぎて、キットカット投げ合いパーティーを開催してるって聞いたことがあるけど本当かな?
・日本に仕事でよく行くことがあるんだけど、そのたびに違う味のキットカットをおみやげに持って帰って妻と一緒に評論するのを楽しみにしている

など、日本のキットカットの世界に夢中になる外国人が少なくないようだ。

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Text by NewSphere 編集部