東京五輪のシンボル・新国立競技場が「宇宙船」デザインに決まった理由

 2020年五輪開催地に決まった東京。この大会で目玉になるのが「新国立競技場」だ。イラク出身で英国在住の建築家ザハ・ハヒドのデザインが、熾烈な競争を勝ち抜き採用された。ザハ氏は、2012年ロンドン五輪で使用された水泳センターのデザインも行っている。

 新国立競技場では2020年五輪の開会式、閉会式が行われる他、2019年ラグビーワールドカップも開催される。

【スタジアムのデザイン】
 開閉式の屋根を備え、流線型で細長く、半透明の素材で覆われた外観はまるで宇宙船のようで、新時代の到来を予感させると報じられている。

 スタジアムの建設費は1300億円で収容能力は8万人。この新国立競技場が2020年東京五輪の目玉になる。

【ザハのデザインが選ばれた理由】
 スタジアムのデザインには乗り越えなければならない基準があった。8万人の収容能力や開閉式の屋根を備え、環境に優しく、周囲の景観に溶け込み、円滑な交通を可能にし、2019年ラグビーワールドカップまでに完成させ開催させる、などこれらの要件を満たしたことが、ザハ氏のデザインが採用された要因だ。

 無論、他にも理由はある。ザハには日本での豊富な経験があった。「私は日本で30年間働いたことがある。その30年にわたる日本建築の研究、都会生活こそが採用された要因」と本人は語る。

【関係者の評価】
 デザインの審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏は、ザハ氏の新国立競技場デザインに対して、次のようにコメントを残した。

「エントリーされたデザインは力強く、未来志向であり、日本が世界中に伝えたいというメッセージを体現するもの。このスタジアムは次の100年間、スポーツの聖地になり続けると信じている」

 また、建て替え計画を進める日本スポーツ振興センターは、「開閉式の屋根は容易にスポーツ会場をコンサート会場に変えることができる。それに6年でスタジアムを建設するのは、2019年ラグビーワールドカップに間に合わせるのに現実的な目標」とスタジアムの利点を力説した。

 国際オリンピック委員会のメンバーで、日本オリンピック委員会会長でもある竹田恒和氏も、「とても活気に満ち溢れている。2020五輪の素晴らしいシンボルとなるだろう」と強調した。

Text by NewSphere 編集部