2017年世界ブランド価値ランキング 昨年まで5年連続首位のアップルが2位に

 ブランドコンサルティングファームのブランド・ファイナンスは、2017年度版のブランド価値に関するレポート「Global 500 2017 – The most valuable brands of 2017」を発表した。

 第1位はグーグルで、2016年から24%増の1094億7000万ドルのブランド価値だった。第2位はアップルで、2016年から27%減の1071億4100万ドルのブランド価値と評価された。昨年まで5年連続首位の座を守ってきたアップルが、グーグルに首位を明け渡した形だ。第3位は昨年同様Amazon.comで、2016年から53%の大幅な伸びを記録し、1063億9600万ドルのブランド価値と評価された。トップ3は全てテクノロジー企業で独占され、トップ3のブランド価値は肉薄する結果となった。

 レポートではアップルがブランド価値を下げた要因として、アップルウォッチなどの新プロダクトからは大きな収益を上げることができず、顧客が望む真に革新的な技術がパイプラインにあることを証明できていない点が指摘されている。

 また、同じくテクノロジー企業のフェイスブックが昨年の第17位からランクアップして第9位につけ、トップ10入りを果たした。アジアブランドとしては、第6位にサムスングループが、第10位にICBC(中国工商銀行)がランクインしている。この2つのアジアブランド以外、トップ10は全て米国ブランドが独占する結果となった。

 日本ブランドとしては、第12位にトヨタ、第15位にNTTグループ、第35位に三菱(コングロマリット)と続いた。トップ100に入っている日本のブランドは10のみとなった。

 最後に世界及び日本のブランド価値トップ10を紹介する。

世界ブランド価値トップ10(2016年順位、対2016年変動率、2017年ブランド価値)
1, グーグル(2位、24%増、1094億7000万ドル)
2, アップル(1位、27%減、1071億4100万ドル)
3, Amazon.com(3位、53%増、1063億9600万ドル)
4, AT&T(6位、45%増、870億1600万ドル)
5, マイクロソフト(4位、13%増、762億6500万ドル)
6, サムスングループ(7位、13%増、662億1900万ドル)
7, ベライゾン(5位、4%増、658億7500万ドル)
8, ウォルマート(8位、16%増、622億1100万ドル)
9, フェイスブック(17位、82%増、619億9800万ドル)
10, ICBC(13位、32%増、478億3200万ドル)

日本ブランド価値トップ10(世界順位、対2016年変動率、2017年ブランド価値)
1, トヨタ(12位、7%増、462億5500万ドル)
2, NTTグループ(15位、28%増、405億4200万ドル)
3, 三菱(35位、1%増、279億5400万ドル)
4, 日産(42位、39%増、247億6800万ドル)
5, ホンダ(52位、10%増、213億1800万ドル)
6, ソフトバンク(58位、26%増、206億2100万ドル)
7, 住友(72位、36%増、172億900万ドル)
8, au(75位、32%増、169億1900万ドル)
9, 日立(88位、8%増、147億6600万ドル)
10, MUFG(99位、4%増、132億1500万ドル)

Photo via Public Domain

Text by 酒田 宗一