東京はラグジュアリーショッピング天国 ラグジュアリー不動産購入の魅力都市ランキング

 2017年1月19日に、国際資産情報会社のWealth-Xによる調査レポート「The Global Property Handbook」で興味深いデータが発表された。それは、ラグジュアリー不動産を購入するなら世界のどの都市が最も魅力的か、というランキングだ。ランキングは、魅力度を表すThe Alpha Cities Indexに基づいており、この指標は以下の3つのファクターによって構成されている。

1, 実用的要素 | 空路の利便性、名門大学へのアクセス、治安、緑の豊かさ

2, 心理的要素 | 富裕層(UHNW, Ultra high net worth)の人口、文化的な豊かさ、ラグジュアリーなショッピング環境

3, 金融的要素 | 事業のやりやすさ、不動産価値、固定資産税の競争力、財政的な安定性

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 では気になるのが、どの都市がランクインしているかというところだ。第1位はロンドン、第2位はニューヨーク、そして第3位が東京だ。第4位にシドニー、第5位にパリと続き、第6位には大阪がランクインしている。

 東京の要素別のランキングを見ると、実用的要素では5位、心理的要素では第3位、金融的要素では第40位であった。特に、心理的要素のうちのラグジュアリーなショッピング環境では堂々の世界一で、その他に実用的要素の治安で第3位、心理的要素の富裕層の人口で第3位、文化的豊かさで第4位だった。こういった要素は、ラグジュアリー不動産を購入する際の、東京の強みということだ。

 東京では港湾地域でのタワーマンションの建設ラッシュや、2020年に向けた東京オリンピックに向けて、ラグジュアリー不動産市場も活況のようだ。一方で、2020年を待たず不動産市場の好況も終わりになるという見通しも多くある。不動産市場の先行きは確実に見通すことは誰にもできないが、今のところ東京と大阪はラグジュアリー不動産の購入層にとっては魅力的な都市であることは間違いなさそうだ。

 最後に、以下にランキングトップ15の都市とスコアを紹介する。

第1位 ロンドン / 77ポイント
第2位 ニューヨーク / 75ポイント
第3位 東京 / 70ポイント
第4位 シドニー / 61ポイント
第5位 パリ / 60ポイント
第6位 シカゴ、サンフランシスコ、大阪(同順位) / 59ポイント
第9位 トロント、ワシントン(同順位) / 58ポイント
第11位 香港、ベルリン(同順位) / 57ポイント
第13位 ロサンゼルス / 56ポイント
第14位 ミュンヘン、ボストン(同順位) / 55ポイント

photo via flickr | costanavarino

Text by 酒田 宗一