逆効果? ドコモの「トイレの使い方」動画が海外で話題も…“日本の奇妙さを世界に教える”

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逆効果? ドコモの「トイレの使い方」動画が海外で話題も…“日本の奇妙さを世界に教える”

 NTTドコモが公開した「日本のトイレの使い方」というビデオが海外で話題となっている。訪日外国人に対する同社のサービスの告知やおもてなしを目的としているが、ビデオ内で紹介されるトイレの使い方がユーモアを超えて「異様」だとも捉えられており、物議を醸しそうだ。

◆スマホとトイレの組み合わせの訳は?
 NTTドコモは、2016年12月16日から成田空港のトイレ7ヶ所の86個のトイレに「スマホ専用トイレットペーパー」を設置した。「Welcome to Japan」と書かれた、このトイレットペーパーには、スマホの拭き方とともに、ドコモのWi-Fiサービスや旅行情報も記されており、2017年3月15日までの訪日客向けおもてなし企画となっている。

 実はドコモはこの企画に合わせ、「How to use toilets in Japan. -日本のトイレの使い方-」というビデオをYou Tubeで公開している。「清潔かつ“最先端”と言われる日本のトイレの使い方」を紹介したビデオだが、そのインパクトあるビジュアルと用語のせいか、数々の海外メディアに取り上げられている。

◆拭き方にテクニックあり。外国人必見?
 ビデオの女性ナレーターはまず、日本には和式と洋式の2タイプのトイレがあると説明する。そこへスーツを着た男性が登場し、そのまま和式便器にしゃがみ込み、手の動きを大きく使って、「前から拭くエレファントスタイル」と「後ろから拭くホーステール(馬の尻尾)スタイル」の2通りのお尻の拭き方を紹介する。

 次に出て来るのが、洋式のシャワートイレだ。ノズルから水が噴き出す様子が映し出され、これは大をした後、お尻を洗うためのもので、「決して手を洗うため」ではないとの注意が促される。そして前出のスーツの男性が洋式便器に座って登場し、お尻を回しながら洗う「トルネード型」、お尻を前後させる「グラインド型」、腰を少し宙に浮かす「フロート型」、左右の足を交互に上げシコを踏むような「相撲型」の4種のテクニックを披露する。

 その後ビデオは、スマホトイレットペーパーを使用したスマホの拭き方に移って終わる。和風のBGMと真剣な表情で動作する男性が印象深い約2分間のこのビデオは、12月27日時点で約29万回視聴されている。

◆面白いけど……海外メディアはやや引き気味
 BBCが「日本は公衆トイレに革命を起こすことで世界的に知られている」と述べているように、日本のトイレへの世界の関心は高く、これがビデオの注目度を高めた理由の一つと言えそうだ。デイリー・メール紙は、日本ではトイレは「ビッグビジネス」だとし、水で流す以外に、暗やみで光ったり、音楽が流れたり、便座が温かいなどの幅広い機能があると紹介。ガーディアン紙も、「シリアスなビジネス」と説明し、温かい便座や温水シャワー、温風乾燥などのハイテク機能は「不思議に病みつきになる」という、イギリスの有名なフード&トラベルライターの故A.Aギル氏の言葉を紹介している。

 ただ、日本的ユーモアで攻めたビデオの中身に関しては、各紙理解しきれない部分があったようだ。デイリー・メール紙は、この面白ビデオのおかげで、観光客は最高の尻の拭き方と洗い方の教育を受けられると述べ、ジョークと捉えつつも、ビデオは「異様(bizarre)だ」と評している。旅行サイト『トラベラーズ・トゥデイ』も、日本は「異様さのメッカ」だとし、「日出ずる国で観光客がどうやって尻を拭くべきかを見せることで、どれだけ日本が奇妙になれるのかを世界に教えるビデオだ」と評している。

 話題になることで、ドコモのプロモーションとしては成功なのかもしれないが、日本のイメージ向上に貢献するかどうかといえば、かなり意見の分かれるビデオのようだ。

(山川真智子)

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